ココ・シャネル
COCO CHANEL
2008年 アメリカ・フランス・イタリア
監督: クリスチャン・デュゲイ
脚本: エンリコ・メディオーリ
衣装デザイン: ピエール=イヴ・ゲロー
音楽: アンドレア・グエラ
出演: シャーリー・マクレーン (ガブリエル・“ココ”・シャネル)
バルボラ・ボブローヴァ (若き日のココ)
マルコム・マクダウェル (マルク・ボウシエ)
サガモア・ステヴナン(エチエンヌ・バルサン)
オリヴィエ・シトリュク(ボーイ・カペル)
1954年、パリ。“ココ”・シャネルは15年の沈黙を経て復帰コレクションを開催するが
酷評されてしまう。そんな時、彼女は孤児から今の自分を作り上げた過去を振り返る。
それは情熱的で切ない愛の物語・・・。
ココ・シャネルについてはほとんど知らず、
今の若い方はお財布やバッグの類をよく持っているようで、
今も人気のブランドとの認識はあるけれど、
昔からある高級品で、自分には一切縁のないブランドという感じ。
私のイメージはマリリン・モンローの香水と
ケネディ大統領婦人の服装などで、自分が生まれる前の事ばかり(笑)
なんで今頃映画になるの?と思いつつも、
予告編で大好きな女優さんの一人、シャーリー・マクレーン主演と知り
観たいと思った本作、都会では8月に公開されましたが
こちらではようやく公開、さっそく観に行ってきました。
映画のつくりとしては、特に変わったこともなく、
ココの半生をを借りたメロドラマのようで、あれ?と
思いましたが、どうやらTVドラマだったようですね。
とはいえ、充分映画として成り立っていますし、
生涯を描いているわけではないけれど
ココ・シャネルという女性を作りあげた時代、
そしてその生き方は素直に受け取ることができて
彼女を知らずとも物語に感銘を受けたり、
あこがれたりできる部分が多いと思います。
酷評されて、事業パートナー、マルクの反対を押し切ってまでも
新たなコレクションを開こうとする熱意の元が
彼女の若き日を振り返ることで明らかにされ、
彼女が愛した人への想いが伝わってきました。
孤児という生い立ちで生きるには無情な時代にあって、
才能とプライドと実ることのなかった愛を糧に生きた姿は
これが実話!と驚きました。
そんな女性を見事に受け入れた
シャーリー・マクレーンの出で立ち、立ち振る舞いは
晩年のココ、そのものだったのでは・・・
恥ずかしながら、知らないので予測ですが(^^;)
でも、素敵でした♪
若い頃を演じたバルボラ・ボブローヴァは
シャーリー・マクレーンの若い頃そっくりとはいえないまでも、
口元のあたり似てるような顔立ちで、雰囲気は充分にあって
成功ではなく失敗が自分を強くするという言葉を裏付けるような
ココの半生を見事に表現してしていて、とても素敵でした。
ココが愛した二人の男性・・・
一人は根っからの支配階級の人で結婚と女性との付き合いは
別物と考えていたエチエンヌ・バルサン。
もう一人は、彼女を経済的に支え、一度は他の女性と結婚するものの
最後には彼女の元へ戻ろうとして叶わなかったボーイ・カペル。
本気で愛していたのにも関わらず、
実ることなかった愛は世代を超えても切ない。
演じているのはサガモア・ステヴナンとオリヴィエ・シトリュク。
サガモア・ステヴナンは『ミシェル・ヴァイヨン』の彼!?
気がつかず、というより忘れてました(^^;)
オリヴィエ・シトリュクは初見です。
二人ともフランスの方で
時代的に合う顔立ちで好感が持てましたのでこれからに期待ですね。
近いうちにこちらでも上映となる『ココ・アヴァン・シャネル』、
こちらではどのくらい彼女について描かれているかは分かりませんが
気になりますので、観に行きたいと思っています。
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