ミルク☆「ミルク」は、希望のはじまりだった。

1970年代のアメリカ。マイノリティのために戦った政治家
        ハーヴィー・ミルク…人生最後の8年間


映画館で鑑賞♪(実は16日)
画像
ミルク
MILK
2008年 アメリカ
監督: ガス・ヴァン・サント
脚本: ダスティン・ランス・ブラック
音楽: ダニー・エルフマン
出演: ショーン・ペン (ハーヴィー・ミルク)
    ジェームズ・フランコ (スコット・スミス)
    エミール・ハーシュ (クリーヴ・ジョーンズ)
    ジョシュ・ブローリン (ダン・ホワイト)
    ディエゴ・ルナ (ジャック・リラ)
    アリソン・ピル (アン・クローネンバーグ)
    ルーカス・グラビール (ダニー・ニコレッタ)
    ヴィクター・ガーバー (モスコーニ市長)
1972年のニュー・ヨークの金融業界で働いていたハーヴィー・ミルクは
20歳年下のスコットと出会い恋に落ちる。
二人は生活を変えるためサンフランシスコの同性愛者が集まっている
“カストロ地区”に移り住み、カメラ店を開く。そこはいつしか同姓愛者たちの
コミュニティー広場となり、有能な人材や情報が集まるようになった。
そうした中で73年、ミルクは社会的弱者や地元の問題を政治的に解決しようと、
市政執行委員に立候補するのだが・・・。

ジェームズくんが大好きなので
最後の初恋』を観た時にこの映画もことを知って
とても楽しみにしていたのですが、地方ではやっと公開になりました。
アカデミー賞でショーン・ペンが主演男優賞を獲り
かなり注目されたはずなのですが、日本公開に関しては
ちょっと寂しい感じです。それでも、観れただけ幸せですね♪

お話は同性愛者に対しての偏見に真っ向から立ち向かい
同じ人間として差別をなくそうと政治運動に取り組む
姿を描いたもので、政治的なことが多く描かれていています。
選挙にしても、条例にしても日本とはかなり違っているので、
アメリカの政治の仕組みをもっとわかっていれば、もっと楽しめたかも・・・
と、いつもながらの不勉強さを嘆きつつも、当時の映像を交えながら
ドキュメンタリーさながらに30年前のサンフランシスコを映す映像と
人物たちにすっかり魅了されてしまいました。

お目当てのジェームズくんはいきなりナンパされておりまして、
二人の出会いの唐突さにビックリしたのですが(笑)
キスどまりで一安心♪
今回はウルウルな瞳は無かったけど、笑顔が素敵で
特にミルクが撮った写真の笑顔には参りました
って、どこを観てたの?(笑)
ジェームズくんのお相手となるのがショーン・ペンなのですが、
・・・って、ジェームズくんは脇役なんだから(笑)
何やらせても上手いよね。
政治的な作品では二年前の『オール・ザ・キングスメン』が記憶に新しく、
その時は嫌らしいくらい野心的な雰囲気で圧倒されました。
本作では別人のように、繊細で優しさであふれてる
表情と身のこなしで・・・上手いなぁ~と。
当時をミルクと生きて、映画に本人役で出演している方が
何人かいらっしゃるようで、パンフレットに
そういった方の「外見も声もミルクに似てきた」という
コメントがあるくらいですので
役作りにはかなり入れ込んでいたのではないでしょうか。
本人を知ってる方がまだたくさんいる中で演じるのは
大変だったでしょうね・・・流石です。
出て行ってしまったスコットのあとに恋人になるジャックを
演じるのは『ターミナル』以来のお久しぶりなディエゴ・ルナ。
脆そうな心を持つ青年役が似合っておりました。
可愛いよね・・・甘えじょうずな万年青年です。
ミルクを殺害してしまうダン・ホワイト役にはジョシュ・ブローリン。
最近になって『アメリカン・ギャングスター』、『ノー・カントリー』、
『告発の時』と観たのですが、作品ごとに雰囲気がガラッと変わって、
その変身振りが楽しみになってきました。
  そうそう、今年のアカデミー賞の授賞式で初めて
  彼がダイアン・レインの旦那様だと知り、ビックリしました(笑)


物語の背景にある70年代は自分に当てはめると
小学生~中学生ぐらいですので、ミルクについても
ゲイについても知らずに過ごしていました。
大人になってもゲイについては、
お話や映画の世界でのことでしかありません(今も)。
サンフランシスコには15年ほど前に旅行で行きまして、
ガイドさんにあそこはゲイの集まる通りです、ぐらいに
案内されたけど遠巻きに観ただけした。
今となっては、なんてもったいない!と思いますけど(笑)
そんなこともあって、当時のことを少しでも知る機会が
もてたということがとてもありがたく感じました。

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