愛と死の間で(香港映画)☆妻は生きている。彼女の中で――

DVDで鑑賞♪
画像
愛と死の間で
ALL ABOUT LOVE
再説一次我愛你
2005年 香港
監督: ダニエル・ユー[余偉國]
共同監督: リー・コンロッ[李公樂]
脚本: ダニエル・ユー
     リー・コンロッ
音楽: ジャッキー・チャン[陳德建]
    マルコ・ワン[溫昊翁]
主題歌: アンディ・ラウ[劉德華]
出演: アンディ・ラウ (コウ/デレク)
    チャーリー・ヤン[楊采妮] (ユンサム)
    シャーリーン・チョイ[蔡卓妍] (チーチン)
    ラム・シュー[林雪]
    ホイ・シウホン[許紹雄]
    ジジ・ウォン[黄淑儀]
    アンソニー・ウォン[黄秋生]
外科医のコウは仕事優先で、妻チーチンとの時間が取れない生活を送っていた。
いつものように夕食の約束を守れなかったある日の晩、チーチンは交通事故で
帰らぬ人となってしまう。後悔したコウは医者をやめ、時間に厳しい救急隊員となる。
署に帰る途中、偶然目にした交通事故で事故車の中から助けた女性の心臓の
鼓動に何かを感じたコウは、彼女に興味を持つが・・・

公開時、珍しくこちらでも公開したのに、
時間が合わずに泣く泣く見送った本作、
ようやく観ることができました。

お話は・・・以下、ネタばれあります・・・
突然の事故で愛する妻を失い後悔の念で
抜け殻のように生活していた男が
偶然助けた女性に接して再生していく物語・・・
というのが大筋なのですが、
そう単純にはいかないのですね~
仕事一筋というわけではないけれど
どうしても仕事を優先してしまった揚げ句、
事故で妻を失うコウ、
夫を理解しひたすら待つ妻チーチン、
前途有望な美容師の夫デレクの足枷になるのを恐れ、
自ら離れようとする余命少ない女性・ユンサム。
今は亡きチーチンと偶然であったユンサムつなぐものは
ユンサムに移植されたチーチンの心臓・・・。

チーチンの心臓を移植しても残された時間がわずかなユンサムを
幸せにするのが償いのように振舞うコウの姿が切なくて
ユンサムの姿がチーチンに変わるダンスのシーンは泣けました。
ユンサムの夫がコウと瓜二つと言うのはできすぎな感じもするけれど
チーチンが伝えられなかった想いを伝えるためには
ユンサムが心臓の移植相手じゃなければならなかったのですね。

心臓移植という現代的で現実的なものと
愛という個人的で曖昧なものが一緒に語られるこのお話、
一方で在り得ないと思いつつも、
あるよね、あったらいいよね♪と不思議な感覚になりました。
少し前だったら、幽霊とか転生とかのお話ですよね(笑)
最近は角膜移植とかありますけど、ホラー系に多かったから
心臓移植で、まさか愛を語るとは驚きでした。
でも、アンディらしいお話でもありますね♪
なんたって、お医者さんのアンディ、
救急隊員のアンディ、ついでに女性に囲まれた美容師のアンディと
一作で何度も素敵なアンディが観られるのですから
華仔迷にはたまらない一作でもあります♪

残された者がどう悲しみから救われるか、
愛する者を亡くした現実をどう受け止めるかを
問いかけているお話だったと思います。

主題歌:再說一次 我愛你

この記事へのコメント

  • マリー

    これでアンディ、来日してたんですよね・・・
    この頃ファンだったら・・・と悔やまれる作品で~。

    迷には嬉しい二役だけど~
    映画的には分かり難い設定だよね。

    心臓移植で・・・というのがありそうなカンジで。
    臓器移植ということも考えさせてくれる作品でもありましたね。
    2009年06月02日 20:10
  • ひらで~

    マリーさん♪
    アンディの来日の模様はDVDに
    しっかり入ってましたね・・・
    まだ全部は観てないけど
    日本のファンとできる限り接する彼の姿は
    いつもながら好感が持てます。
    田舎にいるとこういうイベントに出向くには
    勇気がいりますが、また機会はあるでしょう。
    それまで、こうして華仔談義に
    華を咲かせていきましょう♪

    実際にはあれほど似ている他人
    というのはありえないだろうけど
    アンディの映画だから♪
    デレクとコウの見分けは
    ネックレス・・・というのも
    アンディらしいじゃないですか(笑)
    2009年06月03日 08:41

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