男たちの結束が揺らぐ時、
女たちの勇気が動きだす。
戦いは赤壁(レッドクリフ)へ。
連合軍は絶体絶命・・・激戦は続く。
映画館で鑑賞♪
レッドクリフ PartⅡ-未来への最終決戦-
RED CLIFFⅡ 赤壁・下 決戦天下
2008年 中国・日本・台湾・韓国・アメリカ
監督: ジョン・ウー[呉宇森]
脚本: ジョン・ウー
チャン ・カン[陳汗]
シン・ハーユ[盛和煜]
アクション監督: コリー・ユン[元圭]
衣装デザイン: ティム・イップ[葉錦添]
音楽: 岩代太郎
主題歌: アラン
出演: トニー・レオン[梁朝偉] (周瑜)
金城武 (孔明)
チャン・フォンイー[張豐毅] (曹操)
チャン・チェン[張震](孫権)
ヴィッキー・チャオ[趙薇] (孫尚香)
フー・ジュン[胡軍] (趙雲)
中村獅童 (甘興)<特別出演>
リン・チーリン[林志玲] (小喬)
ユウ・ヨン[尤勇] (劉備)
ホウ・ヨン[侯勇] (魯粛)
バーサンジャプ[巴森] (関羽)
ザン・ジンシェン [臧金生](張飛)
ソン・ジア[小宋佳] (驪姫)
トン・ダーウェイ[佟大為](孫叔材)
魏の曹操と呉・蜀の孫権と劉備連合軍は赤壁で対峙し、決戦の時を待っていた。
曹操は士気を高めるために蹴鞠の大会を開いていた。
曹操の陣に入り込んだ孫権の妹・尚香は敵陣を視察する中で
蹴鞠大会で活躍した叔材と出会い意気投合。
そんな時、曹操軍内では疫病が流行り死者が続出する。曹操はその遺体を
船に乗せ、連合軍側に流してしまう。遺体を引き上げた連合軍側にも疫病が出始め、
劉備は自分の兵を守るため夏口まで撤退を決意するが、孔明だけは
約束は違えることはないと一人残り・・・。
あ~、終わっちゃった・・・という感じ。
長いお祭りをしていた気分でした。楽しかったよ~♪
『レッドクリフ Part I』の感想はこちら
以下ネタばれありです!
呉監督らしさが目一杯詰まっている作品でした。
よく知られているお話を大きく膨らませているにもかかわらず
裏切ることなく、それでいて監督らしさが出ているのはさすがです。
信じる力、友情がなしえる力がどんな風に自分を変え、
世を変えていく力となるの解りやすく、感動的に描いてありました。
最後、あれだけ仲間がいたはずの曹操が誰も信じられずにいたために
一人になってしまう(正確には3人だけど)シーンなんて象徴的です。
部下に恵まれなかったと言い訳もできるかもしれないけど、
使い方が悪かったとしか言いようがないですものね。
(ここで、本来なら郭嘉を亡くしてしまったことを嘆くのですね~
郭嘉ファンとしては描かれなかったのが淋しかったなぁ)
ちょっと戦争シーンが長すぎるような気もするけど、
あそこまで派手な爆発と無数の矢は呉監督じゃないと描けないですね。
本で読んだ時の想像をはるかに超えていて、びっくりでした。
元圭(コリー・ユンよりユン・ケイの方がしっくりくるなぁ)の物を持たせたアクションは
あいかわらず凄いよね♪
結構映画の古代の戦争シーンを観てきたつもりですが
盾を利用して壁を乗り越えるのとか、まだあったか!と感動します。
とはいえ、登場人物たちもそれぞれ本領を発揮とばかりに
それぞれいろんなことをしてくれてパート1とは違った魅力で一杯でした。
今回の働き者は孫権の妹・尚香と周瑜の奥方・小喬の女性軍ですね。
敵陣に偵察に乗り込むのってそんなに簡単にできるのかは謎ですが、
お兄ちゃんたちに負けじとがんばる姿にけなげさを感じるし、
ちょっと切ないお話も盛り込んであって殺伐とした中に
温かい人間味を感じさせてくれました。
小喬は自分がこの戦の原因のひとつであると責任を感じると共に、
夫を助けたい一身で捨て身で敵陣に乗り込む姿に
愛の強さを感じます。
男性なら間違いなく惚れるでしょうね~でも、
彼女に愛されるには大変だろな・・・周瑜だからですよね。
同姓として女性の活躍は嬉しいけれど
ぱっやりお目当てはいい男たち♪
トニーの周瑜は『Ⅰ』に比べると控えめだったような・・・
でも、信頼されてる雰囲気は厚かった。
お団子みんなに分けてもらって、大丈夫か?って(笑)
『Ⅰ』で周瑜に助けてもらった趙雲は、
劉備が撤退するって言った時の悲しそうな顔や
撤退先で劉備たちとお団子作ってるときの不服そうな顔と、
実はそれが策略でまた孫権軍に合流して
周瑜に会ったときのめちゃくちゃ嬉しそうな顔が特に印象的♪
二人で背中合わせで戦っている時も幸せそうだったし・・・
胡軍の過去作品から受けるイメージがリンクしてると思うのは行き過ぎかな?(笑)
最後も、ちゃんと周瑜の奥方を助けてるものね~素敵です♪
そして張震の孫権♪
がんばった妹に怒ってごめんねしちゃう好いお兄ちゃんだし、
疫病の薬を作っている孔明のお手伝いをしたりと、
優しい人は相変わらずですが、最後は“虎狩り”と称して、
曹操にきつ~いお仕置きをして強き君主を印象付けてくれました。
張震の優しい時の目と厳しい時の目の違い、好いですね♪
金城くんの孔明は『Ⅰ』より活躍の場がありました。
10万本の矢を頂いてきたり、お医者さんとしてもがんばりましたし、
なんたってスーパー気象予報士ですから、風が吹く時間までぴったり!
それも農業してたせいらしいですから、農家は偉い!
間違ってたらとんでもない事態になるだろうことですが
平気な顔してやり抜けてしまう金城くんの表情は
穏やかさや安心感を与えてくれて好いですね。
張豐毅の曹操、女性問題で計画失敗という好色親父の観や、
人を信頼できずに却って自分の首を絞めるという、
物語的には悪役として際立ってましたが、
サッカー大会とかさせて体力つけさせたり、
家族の話をして病気で戦意を失いつつある兵士の心をまとめるあたり、
それが彼の作戦としても、人をまとめる才も感じられるのは
張豐毅の懐の大きさによるところですね♪
初めの予定では周瑜役にアンディ・ラウ[劉徳華]、
孔明役にトニー・レオンとあって、それはそれで楽しみしてましたが、
こうして完成品を観ると、このキャストで正解だったなぁと思います。
アンディは別に『三国志』でアンディらしさを出していて
ファンとしては二つの“三国志”を楽しめたことが嬉しかったです。
みんなの“三国志”、それぞれがそれぞれの思いをもって接して
みんなの数だけある“三国志”って、凄いよね♪
こんな大作を作った後の呉監督、次回作は・・・
張震主演で恋愛映画「中国版タイタニック」“1949”なのか
コミック原作の映画“Caliber”なのか・・・
『シシリアン』のリメイク版もあるらしいし、
いずれにしても、楽しみです♪
追記:吹き替え版も観ました♪感想はこちら
この記事へのコメント
なな
私も今日観てきました!
とっても満足の続編でしたが
「終わっちゃった」と思うとちょっとさびしいね。
趙雲と周瑜との友情は
私も胡軍さんの過去作品とかぶっちゃって・・・
あ,でもそういえばトニーだって・・・・
「ブエノスアイレス」がありますもんね。
ブエノスアイレスといえばあの作品で
チャン・チェンもトニーと微妙な仲だったことを思い出し
こんな作品で共演してるのねーと感慨にひたりました。
ひらで~
期待以上にお話が好くて満足でした。
でも、待ってる間の楽しみというのも
ありましたから、観終わってしまうと
淋しです・・・でも、今度は吹き替えで
観ようかな、なんて思ってもいます。
趙雲の周瑜に対する愛情は並みならぬ
強さを感じてしまいました。
張震もそうですね・・・そうすると
孫権も加わって三角関係になってしまう(笑)
なんて不謹慎なんでしょう!
男の友情の強さ、女の愛の強さを
純粋に感じましょう!・・・いまさら、
遅いって!(笑)
マリー
本当に終わってしまいましたね。。。やっぱサミシイ。
そして待ちくたびれちゃいました。
ロード・・やハリポタとかと違って、一つの戦いを分けてあったので、余計そう感じちゃったかな?
私はやはり三国志の“男の戦い”が好きみたいで~
こんな風に“女たちが動く”にちょっと乗り切れなかった。。。
それでも尚香や小喬のエピソードには感動しました♪
セットのDVDが出たら即、ほしいな。
ひらで~
お返事が遅くなってしまいました!
ごめんなさい!!
そう、待ちくたびれましたね~
前日にでも『Ⅰ』を観れば
よかったのだけど(笑)
DVD、買うとしたらやっぱり
セットですよね~♪
悠雅
公開日に観に行くと決めていたのに、諸事情によりやっと今頃…
でも、2週間遅れた分、余計に楽しみが募ったせいかしら。
今回は前回以上にトニー・レオンに惚れそう(惚れたかも)な勢いで
今日一日、周楡の静かな微笑みだとか、お団子一気食いとか、琴演奏だとか、舞だとか、
あれもこれも思い出しておりました(汗)
三国志は、存在以外何も知らないという超初心者なので、期待も違和感も何にも感じず、
ただストーリーを追い、次々に登場するいい男たちを愛で、
幸せな時間でございました。
まさか、三国志でこんな思いをするとは思いもしませんでしたよ。
ひらで~
私も公開日はお仕事で行けませんでしたから
それはそれは楽しみが募りました。
一日でもそうですから、二週間もなんて…
変になってたかも(笑)
でも、それもあってトニーに惚れたのでは?
もう、認めてくださいな(笑)
トニーの周瑜はアクションを含めた
振る舞いにしても、男として夫としての
心情にしても最高でしたから
周瑜に惚れたのでしたら、
トニーに惚れるしかないですよ♪
三国志はいろいろな入り方があるようで
それがゲームでも私のように昔観た
人形劇でも、今回の映画でも
興味が沸けば楽しいですよね。