
スルース
SLEUTH
2007年 アメリカ
監督: ケネス・ブラナー
原作戯曲: アンソニー・シェイファー
脚本: ハロルド・ピンター
音楽: パトリック・ドイル
出演: マイケル・ケイン (アンドリュー・ワイク)
ジュード・ロウ (マイロ・ティンドル)
人気推理作家アンドリュー・ワイクが
暮らす豪邸にある日
若い俳優マイロ・ティンドルがたずねてきた。
彼の目的はアンドリューに
妻マギーとの離婚を承諾させること。
アンドリューは失業中のマイロには
贅沢な暮らししかできない妻を
満足させることはできないと言い放つ。
それでも食い下がるマイロに対し、
アンドリューはあるゲームをして勝ったら
承諾しようと持ちかけるが・・・。
マイケル・ケインとジュード・ロウが共演としか知らなくて
観ていたので、なんだか台詞が多いし舞台も変わらず
なんだかお芝居みたいだ・・・と思ってました。
後で調べたら、アンソニー・シェイファーという人の戯曲で
1972年に映画化され、本作はその再映画だとか。
もちろん前作の映画は観ていませんが、
前作でマイケル・ケインは本作でジュード・ロウが演じた役を
演じていたそうですので、これは観なくては!ですね。
まずは、戯曲が原作とは知らずに観ていた時の感想。
舞台となる家にはそこら中に監視カメラがあるらしくて
マイケル・ケインのアンドリューは実は偽者で
本物は監視カメラ室にいるんじゃないかと思ってました(笑)
そんな印象ですからアンドリューという人物には
ちょっと嫌な雰囲気を感じてしまいました。
でも、マイケル・ケインのしゃべり方が実に穏やかすので
しっかり言いくるめられてしまって、
これはジュード・ロウは敵わないな・・・と。
でも、いきなり飛び道具を出すアンドリューには
そりゃ、ないでしょ~!と。
そして暗転・・・
このまま、アンドリューが優位かと思いきや
ジュード・ロウの逆襲が始まって、
わくわくしてきたら・・・また飛び道具登場。
またしても、そりゃ、ないでしょ~!(笑)
ここからは原作が戯曲と知ってからの感想(笑)
舞台だったら、このラスト音だけとか、
想像力に任せたんじゃないかな~
観てないからなんとも言えないけど、
戯曲の映画化って向いてるものと向いてないもがありますね。
演出次第ではあるけれど、映画って
観客が想像するとこまで見せちゃうから
それがすべてなんですよね。
舞台では見えないものは想像させて
その世界は広がっていきます。
もちろん、映画ならではの魅せかたもあるので
どっちが好いかということではありません。
ケネス・ブラナーだって充分承知の上で映画化してるのだと思うし、
監視カメラの使い方は映画ならではですものね。
とはいえ、
二人の英国俳優のガチンコ台詞合戦は見物でした。
始終冷静なマイケル・ケイン、声が好き♪
ジュード・ロウは弱気と強気な姿の落差が楽しい♪
ラスト近く、二人だけで違う世界へ行ってしまうのか?と
ドキドキしましたしね(笑)
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