『レッドクリフ Part2 -未来への最終決戦-』公開まであとわずか・・・
その前にちょっと違う三国志ワールドへ♪
アンディ・ラウが趙子龍を演じた作品です。
三国志
三國之見龍卸甲
Three Kingdoms: Resurrection of the Dragon
2008年 中国・韓国・香港
監督: ダニエル・リー[李仁港]
脚本: フォン・チーチャン[馮志強]
劉浩良
音楽: ヘンリー・ライ[黎允文]
出演: アンディ・ラウ[劉徳華](常勝將軍・趙子龍)
マギー・Q[李美琪 Maggie Q](曹操の孫娘・曹嬰)
サモ・ハン[洪金宝](趙子龍の兄貴分・羅平安)
ユエ・ホア[岳華](劉備)
プー・ツン・シン[濮存昕](諸葛亮)
ティ・ロン[狄龍](関羽)
チェン・チーフイ[陳之輝](張飛)
ダミアン・ラウ[劉松仁](曹操)
アンディ・オン[安志傑](趙子龍の副将・鄧芝)
ヴァネス・ウー[呉建豪](関羽の次男・関興)
ティン・ハイフォン[丁海峰](張飛の長男・張苞)
チアン・ホンポー[姜鴻波](趙子龍の妻)
ユー・ロングァン[于榮光](曹嬰の将・韓德)
戦乱の世が続く中国。貧しくも平安に暮らしたい願いから人望厚い蜀の劉備に仕えた趙子龍は
戦場で羅平安に出会い、兄と慕う。蜀の脅威である魏の曹操軍が迫る中、孔明の策により
少数での奇襲をかけた際、大将の首を狙った平安の危機を救った子龍は武勲を平安に譲る。
平安はその武勲により劉備の家族の警護役に抜擢されるが、曹操軍に追われ護衛に失敗、
劉備の妻子を見失ってしまう。関羽、張飛は激怒し、平安を討とうとするが子龍が命がけで
二人と戦う。子龍の槍の腕を見込んだ劉備は、自分一人で救出に向かうという子龍に
自分の兜と鎧を授ける。そして子龍は自殺行為ともとれる救出に向かう・・・。
やっと、観てまいりました~!(待ってます!という過去記事はこちら)
今頃?な感じですが、こちらではやっと上映開始です。
上映してくれるだけでもありがたいのに、前売りにポストカードとか付いてたし、
スクリーンもこの劇場で一番大きいの(3つあるうちの)だったから
華仔迷としては幸せ♪って(笑)
出来が悪くても、大スクリーンで華仔が観れれば好いのよ~♪なぐらいでしたが、
これが、思ったより好い出来で・・・とはいえ、
物語は子龍が劉備に仕えた頃から将軍になる経緯と、そこからあっという間に
20年が経って、劉備の子や曹操の孫の時代となり
老齢となり最後に残った五虎将・子龍の行く末を描いていますし、
架空の人物も入っていますので、
三国志ファンの方にはそれは違う!とか、誰それ?とか
呉とか出てこなくてどこが三国志?とか
突っ込まれるのは目に見えてますので(笑)
受け入れられなくてもしょうがない・・・でもね、
華仔迷は感動します!泣けます!
ので、ここからは“華仔迷”限定(ネタばれあり)ということで(笑)
かなり、興奮気味ですので文章が乱れますが許してね♪
いきなり、年老いた子龍が登場、
これが最後のシーンかと思わせて、案の定過去へ戻ります。
年老いた姿から一気に若い姿へ・・・好いですね~
華仔は小汚い格好をしていても一途な青年の雰囲気が出てます♪
子龍という人のことは知っているようで、実は
劉備の息子を助けたとかぐらいしかあんまり知らなくて、
『レッドクリフ』での子龍の扱いが素敵だったので
ちょっと、調べたことはあるけどね・・・胡軍についてはこちら
そういえば、何の縁でいつから劉備に仕えたの?な感じではありますが、
気にしない・・・思いは平和に暮らしたい、ということで
乱世に乱された暮らしを自らが戦いに参加することで正そうとする
一人の武人として描かれるのですが、
まだ身分も功もない時に、戦場の地図をくれた羅平安と兄弟の契りを結び
出会いから劉備の息子を助けに行くくだりで
二人の関係とか羅平安が子龍に抱く感情がまず描かれて、
後半の20年後のお話へ飛ぶわけです。
物語としてはこの、羅平安が語る子龍という展開になっていきます。
だから羅平安が関わってないところは端折っているのね・・・
劉備、関羽、張飛、孔明はあくまで脇役なんですね~
三国志は知ってて当たり前!な、お国ですので
脇でも、関わり方が薄く描かれていても、もう、承知の間柄・・・な感じ。
激しいバトルの後でも、厚い友情が芽生えております。
狄龍が関羽・・・とは驚いたけど、なんか嬉しい♪
濮存昕の孔明も、飄々とした雰囲気が好いなぁ。
翊軍将軍に任命されるシーンの華仔の凛々しさは
待ってました!と声をかけたくなるほどの素晴らしさ♪
そして後半、
五虎将の一人、翊軍将軍に任命されてから20数年の月日が流れます。
すでに劉備、関羽、張飛は鬼籍の人となり
昔命を懸けて救った二代目は、主君の器には程遠く・・・
関羽、張飛の息子たちもつまらぬ小競り合い・・・
五虎将も“常勝将軍”(無敗の将軍)と異名をとった子龍ただ一人。
もう、年老いてもめちゃくちゃカッコ好い~ぃ!
魏への最後の征討を決意した孔明から分かれ道で開けるようにと
二つの袋をもらった子龍は関羽、張飛の息子たちを率いて出陣。
そして冒頭のシーンに戻っていくわけですが、
ここからは戦争の悲惨さで一杯になります。
子龍を捕らえることだけが人生の目標みたいな曹嬰に
散々利用される韓德が痛ましかった。
曹嬰は架空の人物で、女性でありながら
祖父・曹操に戦いの英才教育でも受けたのか?と思うほどですが、
自分の兵を見殺しにしてまでもの執念は
トップたる強さですね・・・でも、悲しいよね、こういう人生は。
そして、子龍・・・平和にしたい、平安な世で暮らしたいという願いから
加わった戦いで得たものは何だったのでしょう?
愛した女性のところに平和になったら戻ると言いつつ、
いまだ果たせずにいる空しさの中に漂う姿が辛いです。
若い者が老いた者より先に逝く切なさ、
勝つためには裏切りも必定という無残さ、
武将ゆえに傷ついても軍の士気が下がるのを防ぐために
気丈でいなければならない過酷さ、
そんなものばかりが感じられます。
何もないところから何かを得ようとして生きた人生の終わりは
何もないところ・・・走馬灯のようにくるくると回るだけの人生。
そー来たか!
華仔の好きそうなテーマのような気がする。
いやもう、これは華仔しかできないです。
裏切りというか、自分たちが囮だと知ったところから、もう、涙・・・
過酷な人生を素直に受け入れ、裏切りも許せる人物というのは
華仔がお得意とするところのようで、
最後までカッコいいのはいつもの華仔だけど、
今回はそのカッコよさが切なさに変わって泣けました。
本当に、この人はどんな風に語り、
どんな風に撮ったらカッコよく見えるか、よくわかってるなぁと思う。
邦題に『三国志』と付けてしまったのは
さすがにどうかとも思うのですが(苦笑)
華仔映画としては王道を行っていて好いよね♪
北京語の吹き替えだったのがちょっと残念ではありましたし、
やりすぎなシーンもあるのも確かで、
いつものとおり大声でお勧めできないけれども(笑)
私にはお気に入りの一本となりました。
さてお次は・・・5月に
李連杰と金城武共演の『ウォーロード/男たちの誓い』[投名状]が公開されます。
今のところ、こちらでの上映はないようですが
気長に待ちたいと思います。追記:観ました♪感想はこちら
金城くんといえば『レッドクリフpart2』をまず観ないとね♪
追記:観ました♪感想はこちら
アンディ・ラウのFilmography
The Making of 墨攻 [DVD]
レントラックジャパン
ユーザレビュー:
柔を持って剛を制す ...
戦術論ではなく人間論 ...
アンディ!めちゃくち ...
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この記事へのコメント
kobay
「三国志」のレビュー探してたら行き着きました。
ワタシも長野です。昨日「三国志」観てきました。
泣かせる話でしたね。
ひらで~さん かなり映画好きのようですね
ちょくちょく寄らせていただきますね。
ひらで~
はじめまして。いらっしゃいませ♪
子龍の生き方も泣けましたが、
羅平安の生き方のほうが普通の人っぽくて
見届ける側の辛さも感じる
お話でもあったなぁと思います。
ところで、長野ということは、
『三国志』、千石劇場ですね~
人の入り様はいかがでした?・・・な、
ローカルなお話ができそうで
楽しみですので、またお寄りくださいませ。
kobayさんのブログにも
お邪魔させていただきますね。
くまんちゅう
華仔迷には楽しい映画でしたね
墨攻よりもよかったと思います
宣伝のせいで勘違いした人も多かったかもしれませんが
覚悟してたので納得です
連杰迷でもありますので
投名状も楽しみです
ひらで~
ホント、華仔迷には楽しい映画でした
『墨攻』はまわりくどかったですからね(笑)
こんなにわかりやすい華仔作品は
久しぶりで、華仔だけを観てればいいので
余計に楽しめました・・・って、
なんだか変な褒め方ですね。
『投名状』、連杰とは久々の共演ですが、
主演賞を争った二人の姿、私も楽しみです。
・・・いつ観れるかわからないけど
マリー
泣けましたよね~!!
そして、老華仔のカッコよさと言ったら・・・
ホントに萌え~萌え~~!!でした。(思い出して興奮!)
迷にはたまらない1作となりましたね~。
華仔、絶対このストーリー好きですよね。
彼の“想い”がいっぱい詰まってる気がしました。
若い彼もいいけど、こういう風にきっと美しく歳を重ねていくであろう姿に、感動すら覚えました。
マギーも思ったより邪魔にもならず(笑)良かったと思います。
ひらで~
メイクだからじゃくて
普通に歳をとってもアンディは
カッコ好いお爺ちゃんに
なりますね♪
ファンの期待を裏切ることがないのが
アンディらしいですよね・・・
悪役でもそうですが、信念を貫く姿勢は
アンディ“らしさ”として
ありますものね。
マギーね、憎たらしい役なんだけど、
なんだか哀れでした。
マリー
実は急にこちらで公開になりまして(わ~い♪)早速行ってきました(東京で2回観たので、3回目になります)
さすがに3回目になると、いろんな人々のいろんな“想い”が見えてきて~
余計切なく泣かされました。
今回は華仔は勿論、アンディ・オンにやられた~~~。彼もいい役者さんだね~。趙子龍を心から慕い敬う姿に感動・・・
あの奥さん役の彼女、とっても可愛いですが~なんか他の映画にも出てる?知ってます?
ひらで~
わ~♪それは好かったですね♪♪
何度観ても新しい発見があって
きっと想いも深く理解できるのでは
ないでしょうか。
こちらはひたすらDVDになるのを
待つのみです。
奥さん役・・・
チアン・ホンポー[姜鴻波]さん、
私も他のは観てないのですが
香川照之さんが出演してる
『鬼子来了(鬼が来た)』に
出演しているそうです。
元、バレーボール選手だったとか・・・
なな
レッドクリフとは違う味わいで
「滅びの美学」に泣かされましたよ。
アンディの老け役・・・とっても美しい。
このひとは何やらせても美しいねぇ。
悲運というのがまたまたよく似合うんだよね・・・。
ラスト,敵陣に切り込んでゆく前の表情に泣けましたわ。
ひらで~
アンディが観られるなら
三国志だろうが何でもOKなのですが(笑)
このアンディのカッコ好さは
格別でした。老けてもアンディ♪
悲運な結末はアンディが好んでいそう
なのですが、ファンもそういうの
期待している節がありますものね・・・
今回は期待以上で、ますます惚れました♪
悠雅
WOWOWの放送、観れて嬉しかったです~♪
わたしはこれでも、「アンディが出てるから」観たのですけど、
やっぱり、愛の強さと思い入れが違うなぁ…
わたしは、決して決してアンディが嫌なわけじゃなくて、
この作品でも、若くて純朴な頃も、老成した年代もどちらも巧く見せていて、
この人はこんな役に合うなぁと思ってたんですよ。
ただ、何がどうなのかはわからないけど、
トニーの時みたいに「理屈はわからんが、なんか惚れた…」にはならないだけ。
これからも、きっとう~~~んと後ろからですけど、
応援してゆく俳優さんの1人だと思います。
作品の感想になってないですけど(^^ゞ
ひらで~
>「アンディが出てるから」観た・・・
嬉しい、お言葉です♪
>トニーの時みたいに「理屈はわからんが、
なんか惚れた…」にはならないだけ。
という、お気持ちもわかります。
“理屈はわからんが、なんか惚れる”ような
役をあえてやらないでいるところ
ありますから(笑)
質より量・・・みたいなところも(笑)
そんなアンディですがこれからも
観てやってください♪