映画館で28日に鑑賞♪

レボリューショナリー・ロード
/燃え尽きるまで
REVOLUTIONARY ROAD
2008年 アメリカ・イギリス(パラマウント)
監督: サム・メンデス
原作: リチャード・イェーツ
『家族の終わりに』(ヴィレッジブックス刊)
脚本: ジャスティン・ヘイス
衣装デザイン: アルバート・ウォルスキー
音楽: トーマス・ニューマン
出演: レオナルド・ディカプリオ (フランク・ウィーラー)
ケイト・ウィンスレット (エイプリル・ウィーラー)
キャシー・ベイツ (ヘレン・ギヴィングス)
リチャード・イーストン (ハワード・ギヴィングス)
マイケル・シャノン (ジョン・ギヴィングス)
キャスリン・ハーン (ミリー・キャンベル)
デヴィッド・ハーバー (シェップ・キャンベル)
ディラン・ベイカー (ジャック・オードウェイ)
1950年代のアメリカ・コネチカット州。
新興住宅街の“レボリューショナリー・ロード”に
暮らすフランクとエイプリルのウィーラー夫妻は二人の子どもに恵まれ、周りからは
特別な理想の夫婦に思われていた。だが、フランクはやりがいの見出せない会社勤めに、
エイプリルは女優をあきらめきれずにおり、不満を募らせていた。ある日、エイプリルは
その不満の解決の糸口に、かつてフランクが住みたいと言っていたパリへの移住を思いつく。
突拍子もない妻の考えに始めはためらっていたフランクも同意するが・・・。
『タイタニック』以来のレオくんとケイト・ウィンスレットの共演ということで、
役10年経った彼らの大人の芝居を期待。
いろいろな映画賞に作品賞をはじめ多くの賞で受賞、
ノミネートされている評価は相応と、
思わせてくれる作り、演技でした。
なにより、50年代の雰囲気や衣装に二人とも似合っていて
この時代のダボっとしたスーツとかふわっとしたスカートとか
見ているだけで好いな~♪って見惚れてました。
駅で人がところてんのように押し出されてくる通勤シーンも面白かったです。
私のイメージするアメリカの家や朝食シーン、そのものでしたし、
そのイメージが如何につくられてインプットされていたのもだったのかと
改めて知らされたような小さなショックも感じて
とても興味深く観ることができました。
お話は・・・以下ネタばれありです
・・・決して明るくはないし、どっちかって言うと嫌な感じ・・・
自分の年齢的なこともあり、サム・メンデス監督作では
『アメリカン・ビューティー』の方が、入り込めますね。
傍から見れば美男美女で生活も上流、完璧で理想の夫婦ですが、
一人一人の人間となれば理想は高く果てしなく・・・
この二人、どうやらできちゃった婚のようで、お互い自分の志、半ばで
自分の人生あきらめてます、の思いを人が羨むような夫婦に作り上げることで
消しさるというか、変換してきたのでしょうね。
“結婚は人生の墓場”とはよく言われる言葉ですが、
それをまっすぐ進んでしまったかの様な結末です。
夢をあきらめるなとは言うものの、
結婚に限らず生きていくうえで、何かしらの枷が増えていき、
枷を取り張られる力量があればいいけど、大概は
枷を緩めたり、枷と考えないようにするとかの知恵をつけて
結局は押さえつけたり、妥協したり、別の夢を持ったりして
今のままが一番♪って思うのが一般的だろうけど、
この“一般的”に収まりきれなかったら・・・
う~ん、ほかにやりようがあっただろうに、と思うのは
それこそ一般的か(笑)
お隣のキャンベル夫婦になったような気持ちだわ・・・
ような、というより、ミリーの涙、わかってなんだか泣けた・・・
まぁ、女性として妻としてのエイプリル気持ちはそこそこ、わかるけれど、
そこまで追い詰められた理由は
今のままでそこそこ満足している自分にはちょっとわからないなぁ~
夢を叶えるならもうちょっと計画的に・・・。
結婚しても、してからも叶えられる方法はきっとあると思うな。
それから、よく話し合うことも必要だけど、
必要以上に話さなくてもいいよね・・・とも、思いました。
・・・って、極秘行動の多い主婦の言い分か(笑)
ところで、この結末に『武器よさらば』を思い出してしまったのだけど・・・
戦争から中立国のスイスに命からがら逃げ、
やっと平和に暮らせると思った矢先に
妻と子を出産時に亡くすというお話ですので過程が全く違うので、
だから何?って感じですが、
妻と子を亡くすという結末が同じでも、時代背景が変わると
こうも変わるものかと思ってしまった訳で・・・。
賞といえば、ゴールデングローブ賞では二人が主演賞にノミネート、
ケイトが受賞しましたが、
アカデミー賞では二人ともこの作品では落選、
(ケイトは『愛を読むひと』でノミネート)

代わりに助演男優賞で
マイケル・シャノンが
ノミネートされましたね。
なんだかわかるなぁ~・・・
主人公たちの
押し殺している気持ちを
代弁してくれる役で
精神を病んでいる設定なのに、
一番真っ当に見えて 面白かったです。
でも、賞は獲れないだろな~・・・ヒースがいるから♪
面白かったと言えば、ラストの・・・
キャシー・ベイツ演じるヘレンがグチグチ言うシーンで
リチャード・イーストン演じる夫のハワードが補聴器の音量を下げていって、
同時にスクリーンでの音もOFFになるところ、最高でしたね。
彼なりの不満の対処法なんだろうけど・・・
きっとこの夫婦は長生きするでしょうね♪
レオくんとケイトで今度はコメディが観たいな。
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