カンフー・カルト・マスター/魔教教主

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カンフー・カルト・マスター/魔教教主
倚天屠龍記之魔教教主
The Kung Fu Cult Master
1993年 香港
監督: バリー・ウォン[王晶]
原作: カム・ヨン[金庸]
    「倚天屠龍記」
脚本:チャン・マンキョン[陳文強]
音楽: ジョセフ・クー [顧嘉輝]
出演: ジェット・リー[李連杰] (マク・モンケイ[張無忌])
    サモ・ハン[洪金寶] (チャン・サンフン[張三豐])
    チョン・マン[張敏] (殷素素/趙敏)
    フランシス・ン[呉鎮宇](チョン・チョイサン[張翠山])
    ライ・シー[黎姿] (周芷若)
    チンミー・ヤウ[邱淑貞] (シアチウ[小昭])
    コリン・チョウ[鄒兆龍](宋青書)
    リチャード・ン[呉耀漢] (青翼蝠王・韋一笑)
    チョイ・カムコン[徐錦江](金毛獅王・謝遜)
中国・元の時代 。これをを持つと国を支配する力が持てると言われていた宝刀、
倚天刀と屠龍刀を巡り武術家二大勢力の明教と中原六大派が争っていた。
その争いに巻き込まれ幼い頃両親を亡くしたモンケイは復讐を誓うが・・・。

リンチェイ(ジェット・リーよりやっぱりこっちの方がしっくりとくるなぁ)とサモ・ハンの
共演となればちょっとは期待しても・・・よかったよね(笑)
確かに、彼らの活躍は期待通り、いやそれ以上だったのですが、
展開が!早い事早い事・・・というか、リンチェイが出てくるまでに
一本映画ができそうなお話で、それを5分ぐらいでやっちゃってますので
誰が誰で、誰と誰が味方なのか人物設定を把握するのに一苦労。
二つの宝刀を巡って二分された武術家勢力、明教と、
六大派(少林、武當、峨嵋、華山、崑崙、崆峒)。
この二つの間で仲良くするのは禁止・・・だけど、
起こってしまうのね・・・禁じられた愛は・・・
武當派のチョイサン[張翠山]は明教の四天王の一人、
白眉鷹王(ハクビヨウオウ)の娘と恋に落ち、
一人息子・モンケイ[無忌]を授かります。
またチョイサンは、同じく四天王の一人金毛獅王・謝遜(ジェーソン)と
兄弟の契りを交わしているのですが、
このジェーソン、仲間の裏切りでに身内を殺されて敵討ちのために
六大派が持っていた「屠龍刀」を奪ってしまい
チョイサン一家とともに逃亡する羽目に・・・。
そんな逃亡者になりつつも、律儀なチョイサンは
恩師のサンフンの100歳(!)の誕生日のお祝いのため
武當派の土地へ入ります。だけど、そこにはジェーソンの追っ手がいて、
居場所を知ってる一家は襲われてしまいます。
サンフンの助けも入るのですが、
幼いモンケイが秘拳「玄明神拳」(げんめいしんしょう)により、
瀕死の状態に陥ってしまいます。チョイサン一家はサンフンの家に
身を寄せますが、残りの五大派がど~っと押し駆けてきます。
こんな恩師への不義理をチョイサンは死を持って償い、
妻ソウソウ[素素]もモンケイに敵討ちを誓わせ
モンケイの目の前で夫の後を追ってしまうのです。
は~、長いぞ(笑)でも5分くらいなんだよね~
多分、香港の方なら昔から何度もドラマ化(トニーさんもモンケイやってます)
映画化されたりしている有名なお話なので、
そんなところは知ってて当たり前なんだろうけど、
知らない人には何が何やらで、気が付けばリンチェイ登場(笑)
で、ここからが本編なんでしょうね。
ここからはリンチェイを存分楽しんでくださいとばかりな作りになってます。
初めは秘拳「玄明神拳」で体が弱くなっていて拳法が習えず、
よわっちいリンチェイくん。
サンフンの弟子の一人の息子・宋青書に苛められてたりする・・・
後半は超人的になるのですけど観てのお楽しみということで(笑)
15年も前の作品ですので、
特撮(今は死語か?)とかでがんばっていて
手作り感や、コメディなのかシリアスなのか
よくわからない中途半端さが微笑ましいです。
リンチェイとサモ・ハンの男の話なんかも笑えます。
戦いは強いけど、女性には弱いリンチェイくんですが、
やる時はやるのがリンチェイくんですね。
カッコいいです。
他にも、モンケイのお父さん役でちょっとだけしか出てませんでしたが
ジャンユー(フランシスよりやっぱりこっちのほうがしっくりくるなぁ)
カッコよかったです・・・自決の仕方には驚いたけど(笑)
四天王の一人、青翼蝠王のリチャード・ンも、
強いんだか弱いんだかわからないキャラクターで
相変わらずのとぼけ具合が好いですね(笑)
そうそう、驚いたシーンが一つ・・・
明教と中原六大派が
大掛かりに戦うシーンで
『レッドクリフ』に出てきた盾を鏡みたいにして
光を反射させて目くらましをする場面がありました。
普通に、出てくる戦い方だったのですね~
きっと香港(中国)の人たちは『レッドクリフ』で驚いた
日本人にビックリしてるんじゃないでしょうか(笑)
と、まぁ、
かなりお話は面白いので、
今度は二つぐらいに分けてリメイクすればいいのに・・・

ところでこのお話、続きがあるように終わってましたが、
原作ではどうなっているのでしょうか?



この記事へのコメント

  • AshikaRecord

    はじめまして。
    原作読んだあとこの映画見ました。
    かなり端折られたり改変されたりしてある部分があって何度か脱力したのです(^_^;が、一応本筋は原作に沿って作られていると思いました。
    で、この映画、日本の翻訳版小説で言うと全5巻のうちの3巻までで終わっているのです。なのでああいう「たたかいはこれからだ」な終わり方なのです。

    蛇足ですが原作の「倚天屠龍記(いてんとりゅうき)」は原作を書かれた小説家・金庸氏の「射鵰英雄伝(しゃちょうえいゆうでん)」、「神鵰俠侶(しんちょうきょうりょ)」に続く「射鵰三部作」の完結編となっておりまして、「カンフー・カルト・マスター/魔教教主」の冒頭に出てくる「郭靖と黃蓉」の侠客夫婦は「射鵰英雄伝」の主人公とヒロインだったりします。
    あと、「神鳥伝説」は見てないのですが元タイトルが「九一神鵰俠侶」となっているところを見ると「神鵰俠侶」が元ネタになっているのかもしれません。
    2010年12月08日 01:22
  • ひらで~

    AshikaRecordさん♪
    お返事が遅くなりましてすみません。

    「射鵰三部作」の完結編が本編ということ
    だったのですね~冒頭の5分の濃さの理由が
    わかりました(笑)
    そして、まだ2巻分あるということで・・・
    情報、ありがとうございました。

    原作、気にはなっているんですが
    なかなか手が出なくて・・・時間もなかなか
    なくて未読の本ばかりが溜まっております。

    「九一神鵰俠侶」、日本発売の物は未見ですが
    中国&英語字幕版で観ました・・・大昔に。
    時代劇ではなく、SFタッチのものですので、
    人物設定だけを借りた全くの別の世界では
    ないかと(笑)
    でも、私はかなり気に入ってます。
    2010年12月17日 15:31

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