ダークナイト
THE DARK KNIGHT
2008年 アメリカ・ワーナー
監督: クリストファー・ノーラン
脚本: ジョナサン・ノーラン
クリストファー・ノーラン
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
ハンス・ジマー
出演: クリスチャン・ベイル (ブルース・ウェイン/バットマン)
マイケル・ケイン (アルフレッド)
ゲイリー・オールドマン (ジム・ゴードン)
アーロン・エッカート (ハービー・デント検事/トゥー・フェイス)
マギー・ギレンホール (レイチェル・ドーズ)
モーガン・フリーマン (ルーシャス・フォックス)
ヒース・レジャー (ジョーカー)
白日のゴッサムシティでピエロの覆面をした男たちが銀行を襲った。主犯格の男は
ゲームを楽しむかのように仲間も殺していく。男の名はジョーカー。
一方、バットマンはゴードン警部補と密かに手を組み、マフィア一掃のため
資金源の眠る銀行の捜索を計画する。正義感あふれる新地方検事ハービー・デントの
協力で捜索をするが何所からか情報が漏れ、銀行から汚れた金が消えていた。
金は香港系マフィアのラウが金を証券に変え既に香港に逃げていた。
バットマンはラウがブルースの会社との取引を進めていたのことを利用し
ルーシャスの手引きでラウを連れ帰る。
そんな時、ジョーカーはマフィアのマローニたちの前に現れ
バットマンを殺す契約を交わす・・・。
ヒース・レジャーの最後の作品・・・実感がないのですよね。
ファンといえども映画の中でしかあったことがないのだもの・・・
これが見納めですよ、って言われても、そこにいるじゃない!って。
だから、そんなことが頭から離れないまま観て、
ヒースのセリフの一言一言に、そして動作の一つ一つばかりに目が行って
映画として消化できないんじゃないかと、自分で想像していました・・・が、
ヒースのジョーカーは、そんな傷心の時を与えてくれませんでした。
そこには今までに観たこともないような邪悪なジョーカーがいるだけ・・・。
前作の『バットマン・ビギンズ』では
暗いというより地味な感じを
受けていたのでゴッサムシティという
街全体に繰り広げられ、
一般市民を巻き込んだ大きな展開に
なるとは想像していませんでした。
一人の悪と一人のヒーロー、そして
何人かの取り巻く人々のお話なら
自分との距離をある程度置いて
観れるのですが
関わりが自分レベルまで来ている
シーンがいくつかあって、それも
単純な善悪の範疇にないものだから
常に緊張して観ていないと、
混乱しそうでした。
ルーシャスが見ていた
盗聴映像(?)の部屋に置かれた気分(笑)
目いっぱい詰め込んであったので 観終わって疲れるほどでしたが
観ている間はまだまだ観ていたい気持ちがあって、
あっという間に終わってしまった気がする・・・
152分というのは映画の中でも長いほうですが
想像もしなかった深さまで堕ちて登場した“暗黒の騎士”は
これからも登場するのかしら?
出演者も『バットマン・ビギンズ』の時と同様、
主役は誰?と思うほど、何気に豪華(私的に)で、楽しかったです。
冒頭から、強気な銀行の支配人、ウィリアム・フィクトナー・・・
マスクを取ったら、また出た~♪スケアクロウのキリアン・マーフィ・・・
凄くおじさんになった、マフィアのボス、エリック・ロバーツ・・・
若気の至りでお騒がせちゃいましたが、これだけ?のエディソン・チャン
マジにエディ、よくわかんなかったぞ(^^;)
メインキャストでは相変わらず素敵な3人の叔父様たち♪
やっぱり、一家に一人は欲しい名執事・マイケル・ケイン・・・
自動車事故ぐらいじゃ死なないぞ!のモーガン・フリーマン・・・
こんなに好い人でいいのかしら?のゲイリー・オールドマン・・・
ヒロインのマギー・ギレンホールは
ヒロインらしからぬほどの分別と品と地味さが好いですね。
このお話には豪華なだけの華はいらないですものね
そして、見直したのがアーロン・エッカート。
今まで観たのがあんまり信用置けないような役ばっかり(笑)だったので
こんなことできるなんて・・・というか、トゥー・フェイスに驚いた!
人の心の象徴的なキャラクターなのでもう少し丁寧に描かれても・・・
と、残念に思ったくらい。
そしてヒース・レジャー。
ジョーカーの中にヒースが投影したものは観るものによって
深さや大きさが違うのかもしれない。
もしかしたら、彼自身がわからなくて飲み込まれてしまったんじゃないかと
思ったりもする。
そのくらい大きな役だった。
ファンとしては
本当に悔しい思いでいっぱいだけど、
精一杯生きた彼の姿は忘れない。
時間が経って、
冷静になるとかえって
思う事がまとまらない(^^;)
きっと、これから何かの拍子に
あ~そうだったんだ~って
思うのでしょうね。
この記事へのコメント
なな
凄い作品でしたよね。
ヒースファンでも,初見時は圧倒されて
確かに感慨にふける間もなく
ヘビーな世界に引き込まれてしまいますよね。
命と引き換えのように
こんな素晴らしい役を演じきったヒースに
哀しいけど拍手!です。
それと,あの初めに出てきたのは
やっぱりキリアン本人だったのね?
あんまりチョイ役だから
カメオ出演とは思わずに
そっくりさんかと思ってました。
ひらで~
お返事が遅くなりました
ごめんなさい!!
ヒースファンにとっては
早く観たいけど、
観たら最後・・・って思いがあって、
やっぱり複雑です。
>命と引き換えのように・・・
今となってはそこまでしなくても、
って思ってしまうけど、
それが彼のやり方だから
今までがあったのですね。
キリアン・・・本物ですよね
エンドロールにも名前がありました。
出た、瞬間 WOW♪って
声を出しそうになりましたが
何とか押さえて一人にやけ顔に(笑)