
トゥー・フォー・ザ・マネー
TWO FOR THE MONEY
2005年 アメリカ
監督: D・J・カルーソー
脚本: ダン・ギルロイ
音楽: クリストフ・ベック
出演: アル・パチーノ (ウォルター・エイブラムス)
マシュー・マコノヒー (ブランドン・ラング/ジョン・アンソニー)
レネ・ルッソ (トニー)
アーマンド・アサンテ (ノヴィアン)
ジェレミー・ピヴェン(ジェリー)
膝の怪我でフットボール選手としての将来の夢を絶たれたブランドン・ラングは
フットボールの勝敗予想をする情報屋となっていた。
ある日、彼は予想の的中率の高さに目を留めたニューヨークの大手スポーツ情報会社の
ウォルターからスカウトされる。能力を更に発揮させ、彼を売り込むためにウォルターから
ジョン・アンソニーという名を付けられたブランドンは驚異的な的中率で
最高の売り上げを記録するが・・・。
『オーシャンズ13』を観て以来のアル・パチーノさん・・・
以来って言っても、この作品のほうが前なんだけどね。
久々なのにそう感じないのは似たような感じの人を演じているせい?
って、思ってしまうくらい相変わらずの俺様気質のおじ様で、
まぁ、それはそれで好きだから安心して観てしまう(笑)
以下ネタばれありますのでご注意を。
お話はアメリカで49の州で禁止されている“スポーツ賭博”の世界のお話。
禁止されてるだけあって最後はだ~れも成功はしません。
なので、“スポーツ賭博はいけませんよ”的な教訓が残るものになってます。
だけど、真っ当な道を選べは大丈夫!と、希望も含んだ終わり方をしてますので
後味はそれほど悪くはありません。
希望的な意味では依存症で苦しんでいる人々にとっては共感を呼びそうな感じ。
禁止されてるのに、TVで大々的に予想屋さんが番組を作っちゃっているところや
フットボールがお話の中心な所がアメリカ的だし、
麻薬や賭博依存症、父親からの暴力とか
チラチラとアメリカの抱える問題の一部が
見えてきて、そういったことに悩んでいる人の多さも窺われます。
ただ、フットボールが盛んでもなく、
賭博といったらパチンコや競馬が一番身近にある
日本で、この作品が受け入れられるには、
男と男の勝負みたいなとこで売るしかないのでしょうね~。
この作品のコピー、“史上最大の賭けに挑む男たち。人生はギャンブルだ!”に、
乗るかそるか自体、ギャンブルかもしれません。
まぁ、お話がそうであったにせよ(笑)
アル・パチーノとマシュー・マコノヒーのお二人は結構好かったです。
アル・パチーノは相変わらずだったけど、
マシュー・マコノヒーは見直しました。あんあまり好きではないけれど(ゴメンね)、
アル・パチーノといい勝負してて、面白かったです。
ブランドン・ラングとジョン・アンソニーの差のつけ方とか
ボロボロになりつつあるアルに対しての情けのかけ方が粋で、
それがなかなか似合っていたので、好かったです。
ところで、
“依存症”って、度を過ぎたから病気とされるけど、
“依存症”気味というか、っぽいところって、誰にでもあると思うのですが、
どうなんでしょう。
趣味だって、別の視点から見ればそうなのでは・・・
極端に言えば、好きってことが“依存症”の入り口ってことで・・・。
ってことは、家事は適当に映画ばっかり観ている自分って、
立派な“映画依存症”だ~ね。
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