映画史上かつてない、震撼のラスト15分
21日、映画館で鑑賞♪

ミスト
THE MIST
2007年 アメリカ
監督・脚本: フランク・ダラボン
原作: スティーヴン・キング『霧』
(扶桑社刊『スケルトン・クルー1 骸骨乗組員』所収)
脚本: フランク・ダラボン
音楽: マーク・アイシャム
出演: トーマス・ジェーン (デヴィッド・ドレイトン)
ネイサン・ギャンブル (ビリー・ドレイトン)
マーシャ・ゲイ・ハーデン (ミセス・カーモディ)
ローリー・ホールデン (アマンダ・ダンフリー)
アンドレ・ブラウアー (ブレント・ノートン)
トビー・ジョーンズ (オリー・ウィークス)
ウィリアム・サドラー (ジム・グロンディン)
ジェフリー・デマン (ダン・ミラー)
フランシス・スターンハーゲン (アイリーン・レプラー)
映画のポスター画家デヴィッドは
田舎町の湖畔にアトリエを持ち妻と息子ビリーの3人で暮らしていた。
激しい嵐が襲った翌朝、嵐の傷痕のひどい庭に出てみると
向こう岸に発生している濃い霧が見えた。
デヴィッドは息子とあまり仲のよくない隣人、ノートン弁護士を車に乗せ
町のスパーマーケットへ買出しに出かける。
レジに並んでいるとダン・ミラーが血だらけで、助けを求めて店に駆け込んできた。
霧の中で何かに襲われたという彼の話を聞くうちに、濃い霧は店を包んでしまう。
そして突然、地震を思わせるような振動が店を襲う・・・。
水曜日はレディース・デイ・・・『ノーカントリー』も観たかったけど、
時間が合わずに今日は1本だけ・・・いつも2本立てじゃぁないよ~(笑)
選んだのはトーマス・ジェーン主演の『ミスト』。
前回映画を観た時、予告を観て初めて存在を知ったのですが(笑)
トーマスくんは好きだし、原作はS・キングとくれば“触手”が伸びる♪
彼らといえば『ドリームキャッチャー』ですね♪
まさかの展開だったけど、実はこういうの好きだったりしてね。
そんな
“映画史上かつてない、震撼のラスト15分”なんて、銘打って大丈夫か~?!
って、心配でしたが・・・大体がウソじゃんってことになるんで(笑)
今回はハッタリじゃなかったです・・・久々にド~ン!と来ました。
まぁ、これも人ぞれぞれだから賛否両論にはなるんでしょうけど、
私は好き・・・というか、期待以上の収穫でした。
セリフにはかなり宗教的な部分もあるのですが、
鼻につくこともなく、異教徒でも大丈夫。
怖さも気持ち悪さも程ほどに、
追いつめられた人間の恐ろしさ、強さ、弱さ、愛情などの姿も良く表れてます。
何より、止めを刺されるような様なラストは考えさせられます。
色んな見方ができる作品なんじゃないでしょうか。
ただ、原作とラストは違うようなので気にはなりますね。
以下ネタばれ部分もありますので、観てから読んでね♪
まず、観た後思ったのは
人生とか人の運命ってやっぱり選択の繰り返しなのかな~ってこと。
“後悔先に立たず”っていうけれど、
自分が正しいと思った事が裏目に出てしまえば
自分を呪うしかないのかな・・・運が悪いと諦めるか・・・。
主人公、最初から運悪いものね・・・。
でも、どうして最後はあんな選択したんだろ~
自殺は地獄へ落ちるという宗教的な教えのせいかしら?
息子の言葉を真に受けての選択だったのだろうけど
誰か私が喰われます!ってなんで出ないの?って思ってしまった(笑)
という、下世話な突っ込みはやめといて・・・
怖かったのはやっぱり人間ですね。特に集団心理の怖さはリアルでした。
非常時にいかに平常でいられるか・・・
でも、平常であると自分を信じて行動しても
それが正しい道かどうかはわからないっていうのも怖い。
背景には進み過ぎて手に負えなくなってしまった科学力というのもあるけど、
どんなにすすんでも人間の心理はそのままなんですね。
もしかしたら、人類の最後ってあんな感じなのかも・・・
って、思っていまうくらい深いです。
誰が悪いとか、一言ではいえないのがこのお話の凄い所。
さてさて、トーマスくん♪
今回は普通のお父さんの役。
強さも弱さも持ち合わせたお父さんです。
『パニッシャー』のムキムキお父さんもいいけれど、
ファンには絶対にお薦めです♪
先に挙げた『ドリームキャッチャー』では眼鏡姿が素敵でしたが、
また別のトーマスくんが楽しめます。
トーマスくんの新作は
日本公開は怪しい(笑)『The Mutant Chronicles』。
共演にベンノくんやマルコヴィッチさんがいて、
私的にはもの凄~く観たいの♪
『The Dark Country』では初監督も・・・。
ホラー好きらしく、スリーラー系のお話らしいです。
公開されてない『Killshot』も、『The Tripper』もスリーラー系なのね。
あと、凄かったのがマーシャ・ゲイ・ハーデン・・・上手いですね。
面白いと思ったのが見た目と行動のギャップが大きかった
副店長のトビー・ジョーンズとおばあちゃん先生のフランシス・スターンハーゲン。
飛びぬけたスターはいなかったけれど、皆さん芸達者なので
それぞれの出演者に目が行き、全体を楽しめた感じがします。
この記事へのコメント
由香
ちょっとご無沙汰しておりました。
お元気でしたか?
私は原作を読んでいたのですが、それでもスゴク怖くってビビりながらの鑑賞でした。
で、、、あのラスト!!あまりにもショックで呆然としました。
ひらで~さんはお気に召したようですが、私は苦手なラストでした。救いが無さ過ぎて(涙)
でも、原作よりもラストがキングらしいと思ってしまいました。
原作では、曖昧なまま終わるんですよ。
車に乗って走り続けるって感じで。
それもアリなのですが、映画の結末の方がキングが好みそうな気がします。
マーシャ・ゲイ・ハーデンは上手いですね~
彼女の喋る声を聞くと、こちらまで気が変になりそうでしたもの(汗)
ひらで~
こちらこそ、ご無沙汰しております。
相変わらず元気でやっております(^0^)/~
由香さんは
ちゃんと原作を読んでらっしゃるのね。
ラストが違うとどこかで知ったのですが、
キングさんも納得のラストらしいですね。
私としてはもちろん、
こんな無常な結末は嫌いです。
でも、映画的に衝撃を受けるという点では
評価は高いですね。
もし、曖昧に終わると言う原作どおりの
終わり方を映画でしたら、それこそ
納得がいかないかも(笑)
監督さんが、
読み手の想像世界が無限に広がる小説と
映像を見せられ、ある程度限定された
世界に留まる映画との違いが
はっきりわかってる方で
好かったです♪