サイダーハウス・ルール☆そして僕は歩きはじめる

WOWOWで鑑賞♪
画像
サイダーハウス・ルール
THE CIDER HOUSE RULES
1999年 アメリカ
監督: ラッセ・ハルストレム
原作・脚色: ジョン・アーヴィング
音楽: レイチェル・ポートマン
出演: トビー・マグワイア (ホーマー・ウェルズ)
    シャーリーズ・セロン (キャンディ)
    マイケル・ケイン (ウィルバー・ラーチ院長)
    ジェーン・アレクサンダー (エドナ)
    キャシー・ベイカー (アンジェラ)
    デルロイ・リンドー (ミスター・ローズ)
    エリカ・バドゥ (ローズ・ローズ)
    ポール・ラッド (ウォリー・ワージントン)
    キーラン・カルキン (パスター)
1940年代戦時下のアメリカ。
メイン州ニューイングランドの田舎にある孤児院で生まれ育ったホーマーは
親代わりのラーチ院長から助産と当時禁止されていた堕胎の手ほどきを受け、
仕事を手伝っていた。が、ホーマーは堕胎については受け入れられずにた。
ある日、ホーマーは手術に訪れた若い女性キャンディと恋人の軍人ウォリーと
孤児院を出た。当てもなく飛び出たホーマーはウォリーの母親が経営するリンゴ園で
働き、収穫人たちの宿舎サイダーハウスで暮らし始めた。
一方、反対する術もなく、彼を送り出したラーチだったが
自分の仕事を引き継ぐのはホーマーしかいないと考えていた。

大分前の作品ですが、ず~っと気になっていた一本。
原作者で脚色したジョン・アーヴィングと言えば、
『ガープの世界』で、かなりショックを受けた記憶が(笑)
     『ホテル・ニューハンプシャー』はなんだこれは?の世界だったし。
原作本、即買いで読みましたね~そ~いえば・・・
主人公たちの身の上とか、出来事が普通じゃないのは確かなんだけど、
普通がもしかしたら変なんじゃないかって思えるようなところがあって、
かなり混乱しました・・・若かったよね(笑)
それも、あれもあり・・・と許せるようになった今観ると
多分印象が違うんだろうな・・・
本作も年齢を重ねた今だからわかる部分が多いのだと思う。
・・・目線が主人公じゃなくてラーチ院長だったもの(笑)
お話は主人公・ホーマーが一種隔離されていた世界から世に飛び出し、
周りを知り、自分のあるべき姿を見つけ、元の世界に帰るというもの。
主人公はホーマーに違いないのだけど、
私としてはラーチ院長の愛に包まれたホーマーだよねって、思ってしまう。
初めは自分の後を引き継がせようとするちょっと自分勝手な院長に思えるけど、
ひろげた風呂敷は大きいものだったのですよね。
押してもだめなら引いてみな的なところも
子育てや人間関係の駆け引きの参考にもなりました。
ところで、題名になっている“サイダーハウス・ルール”とは
ホーマーが行き着いた先のリンゴ園の宿舎に張ってある規則のこと。
宿舎に寝泊りするのは季節労働者で字が読めない者ばかり。
ホーマーに読んでもらって初めて知った規則というのは
寝タバコの禁止や屋根に登るなといったもの・・・
規則=ルールって、人が複数集まれば必要になってくるけれど、
それはそこにいる人たちが必要とするもののはず。
そう考えると、私たちはどれだけの必要じゃないルールに縛られて
生きていかなきゃならないものか・・・
もちろん、そこには人道的なルールもあるけど、
ウソも方便。ルールも方便。郷に入っては郷に従え・・・あれ?ちょっと違うか(笑)
なんだか変な方向に行きそうなので、軌道修正・・・
ラーチ院長のマイケル・ケイン♪
もの凄~く素敵です。しつこいようだけど(笑)、私にとっては彼が陰の主人公。
そういえば、本作でアカデミー賞助演男優賞を獲ってますね。
“爺や”をさせたら世界一だと私は思っておりまして(笑)、
それを確信するような、広く深い愛情が滲み出てます。
シャーリーズ・セロンは綺麗すぎ(笑)田舎にはいないでしょ~、な雰囲気。
でも、一目でホーマーに家を出る決心をさせる役所なので、いいのか・・・
最後に監督。
ラッセ・ハルストレム監督作で好きな作品と言えば『ショコラ』。
ほかに数本しか観てはいないのだけど
どれも、優しさにあふれた作品でした。
ジョン・アーヴィング特有(?)の結構重いテーマのお話を
北欧の柔らかいベールで包んだような自然な映像で
後味がすっきり・・・リンゴの爽やかな酸味が利いているようです。

この記事へのコメント

  • kira

    こんばんは~。TB,お邪魔します♪
    ワタシも比較的最近になって観賞しました。
    ラッセ・ハルストレム監督、まだ若い監督さんですよね。
    優しい眼差しに溢れた作風が大スキです!
    わたしもこの作品ではラーチ目線でした!
    彼の人生を引き継ぐ子等が増えて途絶えない事を祈りました*
    2008年06月01日 20:58
  • ひらで~

    kiraさん♪
    良かった!
    丁度同じ頃に、同じように
    感じる方がいらして(^-^)
    人間と自然が丁度良いバランスで
    ふんわりとした雰囲気が好いですね。

    血のより強くて確かな繋がりを
    感じたお話でした。
    2008年06月03日 09:55
  • D

    お久しぶりです!!
    この作品好きです♪
    何度も観ていますが、いつも感動します

    マイケル・ケインは本当に爺やを演じると世界一ですよね♪
    2008年06月12日 10:27
  • ひらで~

    Dさん♪
    お久し振りですね~
    ご無沙汰していてすみません。

    私は今回が初めてでしたが、
    何度も観てしまう作品かも
    しれませんね。
    そのたびに何か発見できるような
    素敵な作品だと思います。

    マイケル・ケインの爺や・・・ね♪
    アンソニー・ホプキンスや
    テレンス・スタンプが
    追随してるけど(笑)
    やっぱり、彼が世界一♪
    2008年06月12日 15:23

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