あるいは裏切りという名の犬☆かつて親友だった 同じ女を愛した

今はただ敵と呼ぶのか… 
──実話に基づく、激しくも切ない宿命の物語──

WOWOWで鑑賞♪
画像
あるいは裏切りという名の犬
36 QUAI DES ORFEVRES
2004年 フランス
監督: オリヴィエ・マルシャル
脚本: オリヴィエ・マルシャル
    フランク・マンクーゾ
    ジュリアン・ラプノー
    ドミニク・ロワゾー
音楽: アクセル・ルノワール
    エルワン・クルモルヴァン
出演: ダニエル・オートゥイユ (レオ・ヴリンクス)
    ジェラール・ドパルデュー (ドニ・クラン)
    アンドレ・デュソリエ (ロベール・マンシーニ)
    ヴァレリア・ゴリノ (カミーユ・ヴリンクス)
    ロシュディ・ゼム (ユゴー・シリアン)
    ダニエル・デュヴァル (エディ・ヴァランス)
    ミレーヌ・ドモンジョ (マヌー・ベルリネール)
    フランシス・ルノー (ティティ)
シテ島オルフェーヴル河岸36番地・・・パリ警視庁。
BRI(探索出動班)所属のレオ・ヴリンクスはまもなく定年となる相棒エディを送ろうと、
一夜を通してパーティを開いていた。その朝、現金輸送車が襲われた。
一年半前から起こっている武装強盗集団によるもので、既に犠牲者は9人。
BRB(強盗鎮圧班)のドニ・クランはこの捜査に熱意を燃やすが
現警視庁長官マンシーニは近々退任するにあたり、事件の早期解決を望み
指揮官にレオ・ヴリンクスを選んだ。ヴリンクスとクランはかつては友人だったが
野心家のクランはライバル心が強く、二人の間には溝があった。

ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューがライバル・・・
なんだか、これだけで興味が湧くよね~♪
こちらでは上映がなくて、WOWOWでの放送で鑑賞しましたが、
こういう趣のあるのはじっくり浸りたいもの・・・劇場で観たかったなぁ~。

フランスの警察組織のことはよく知らなくてBRI?BRB?ってなってましたが(笑)
BRIはギャングの取り締まりをするらしいです。
一応、BRBのジェラール・ドパルデュー扮するクランが
悪者みたいな展開に見えますが、
BRIのダニエル・オートゥイユ扮するヴリンクスも相手がギャングなら、
こちらも手段を選ばず・・・みたいなことしてまして、
警官といえどもやることはそんなに変わらない一面もあって、
ライバルとなってるヴリンクスとクランも人生の浮き沈みは
小さな出来事からだったり、ちょっとした行き違いだったり、
最後に笑うのは運の好いほうみたいな観かたもできて、
奥の深い警察内部モノ(?)で、面白かったです。
大まかな展開を予想できる安心感の中に
観る側への小さな欺きが良い間隔でちりばめられていて
ラストは・・・ちょっぴり爽快になる展開で楽しめました。
二人の間にはひとりの女性が絡んでますが、
映画を観ただけではわかりづらいかも・・・特に説明がないので、
もしかして、そ~だったのかなぁ~と想像するしかないのです。
そういう、観てる側に親切じゃないところ、フランス映画らしいですね(笑)
そぎ落とされた部分を観てる方が埋めていく・・・
観ている時は疲れることもあるけど、見終わったあとでもじわじわと
余韻に浸れるのがフランス映画の好いところでもありますね。
最近は『TAXI』シリーズとかノー天気なアクションもあるけど、
こういう深い味わいのもあるのでもっと、公開されると良いですね。
あと、音楽が素敵でした♪

どんな役でも機用にこなすジェラール・ドパルデューの陰険親爺っ振りは
実に憎たらしくて、好いですよね。安心して観てられる(笑)
ダニエル・オートゥイユはジェラール・ドパルデュー出演作ほど観てないのですが
イメージ的にコメディとか、気弱な男性が似合っていたので、
こんなに心が太く、熱い男性役に驚いたくらい。
   だって、『ザ・カンニング』は忘れられないし~!(笑)
でも、基本的には優しいのね~♪娘に対する目なんて・・・実の娘だし(^-^)
二人がかつて愛し、友情を分かつ原因にもなったらしいヴリンクスの奥さん、
ヴァレリア・ゴリノはお久ぶりでした。元気が良いイメージでしたが、
こういうのも似合うようになったのですね~
   だって、『ホット・ショット』は忘れれないし~!!(笑)
でも、ダニエル・オートゥイユらの相手としては若すぎないかい?
まぁ、そんなことはど~でもいいか(笑)
それより、これもハリウッドでリメイクですか?
リメイクで思い出した・・・以前観た『ブルー・レクイエム』も
同じ年に製作されてるけど、この年はこういう映画の豊作年だったのから?
   現金輸送車襲撃で繋がってる?偶然?(笑)

この記事へのコメント

  • 悠雅

    こんばんは~♪
    わたしもWOWOWで観ましたよ~♪いつ行ってもレンタルは貸し出し中で
    そうこうするうちに放送があって…って全くおんなじパターンです。

    同じ女を愛した、と言っても、
    ごく僅かな言葉や表情から察する以外になく、
    もし、その説明がなかったら、彼らの過去を想像できなかったかも…
    でも、それだからこそ、全体の雰囲気を壊さずに作れるのかもしれませんね。

    お互いに、2人の男たちのドラマ(音楽も)
    遅ればせながらも観れてよかったですね!
    2007年12月19日 22:35
  • ひらで~

    悠雅さん♪
    WOWOWもちょっと待っていれば、
    観たかったものを結構放映してくれて、
    ありがたいですね。

    過去についての説明が少ないから
    陰りや奥深い何かを感じる・・・
    そんな雰囲気ですね。
    2007年12月21日 10:23

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あるいは裏切りという名の犬
Excerpt: シテ島オルフェーヴル河岸36番地。パリ警視庁に2人の男がいた。
Weblog: 悠雅的生活
Tracked: 2007-12-19 22:18