21日、映画館で鑑賞♪

呉清源 極みの棋譜
THE GO MASTER
2006年 中国
監督: ティエン・チュアンチュアン[田荘荘]
原作: 呉清源 『中の精神』(東京新聞出版局刊)
脚本: アー・チョン[阿城]
衣装デザイン: ワダエミ
音楽: チャオ・リー
出演: チャン・チェン[張震] (呉清源)
柄本明 (瀬越憲作 )
伊藤歩 (中原和子・清源の妻)
仁科貴 (木谷実)
シルヴィア・チャン[張艾嘉](舒文・清源の母)
大森南朋 (橋本宇太郎)
井上堯之 (本因坊秀哉)
南果歩 (長岡良子)
宇都宮雅代 (金木先生)
米倉斉加年 (西園寺公毅)
野村宏伸 (川端康成 )
松坂慶子 (喜多文子)
北京で生まれた囲碁の天才少年・呉清源は昭和3年(1928年)14歳の時に
日本囲碁界の重鎮・瀬越憲作により日本へ招かれる。
生涯に及ぶ朋友・木谷実と従来の常識を覆す“新布石”を提唱。
トーナメントでも勝ち抜き本因坊への挑戦権を得るが、
時局は日中戦争へと進んでいた・・・。
チャン・チェンが出演していなかったら、観たかどうか・・・(笑)
少し前から日本でロケをしているのは聞いていて、
そのとき初めて、呉清源という名前を知りました。
囲碁自体、全く知らない世界。“本因坊”は偉いタイトルである、ぐらいの知識。
やり方なんて、全くの無知・・・そんなんで、観に行ってもわかるのか?
との、心配は要りませんでしたね。対局シーンはあるけど。
呉清源さんはその世界では“昭和の棋聖”と呼ばれている方で、
現在も小田原に奥様と住んでいらっしゃるそうで、
その姿が冒頭に映し出されます。‘素敵なおじいちゃん’な雰囲気。
そんな穏やかさの内側には激動の時代、涙なしでは語れない
波乱万丈な生き方があったはず・・・
と勝手に想像・・・普通はそうだよね~
ことに敗戦国・日本の戦争の描き方は涙でいっぱいだモノ。
しかし、そこは中国映画・・・いい意味で裏切られた感じ♪
日本で活躍された方の半生とあって、殆ど舞台が日本で
出演者も日本人が多いので、中国映画?と、不思議な感じがしますが、
作り方や観方は中国的・・・。
どこが~?っていわれても困るけど(笑)
お話はどんどん進んでいって、まるで年表を映像化したみたいな感じ。
時代背景がおおよそわかっていることですし
あとから頭の中で繋げられるゆったりとした時間や
説明の字幕があるので置いてきぼりは喰うことないけど、
それぞれのエピソードの予想がつかないので、かなりビックリします。
人の半生をこんな切り取り方もできるんだ~と、妙に感心。
同じ時代、時間を過ごしたはずなのに、
彼らだけは違う空間を生きてたような感覚・・・。
清源にとって碁盤は広いが、実世界は隔離されてるような世界に思えます。
映画では清源にとっての実生活をかなりある宗教に頼って描かれていて、
多分、日本ではちょっとタブー視されているような話題のとこもあって
このあたり、受け入れられるかは微妙かな。
戦争、例えば広島での描写も日本では考えれられないし・・・
笑っていいものやら?と思うとこもあって・・・
そもそも、感情表現の山場が中国と日本とのでは違うんじゃないか?って
前々から思ってはいたけど、なんだか確信したっ!って感じです(笑)
気にする所が違うんだよね~って感じ?
それはそれで国民性ってことになるから良いとか悪いってことじゃなく、
おもしろいなぁ~って、感じるとこでもあります。
感情的な違いは田監督の、表面的な違いは衣装のワダエミさんの表現力、
なのですかね~。
あ、でもチャン・チェンの魅力がそうさせてるのかも・・・

大分、ご本人に似ていると
評されているようですね。
ご本人を知らないのでそこは、
なんとも言えないのが残念。
はじめは坊主頭の
チャン・チェンってどうよ?って
思ってましたが
今までのイメージにはない姿が
ありましたね。
あんなに背が高くて、
細かったっけ?
飄々としているような、
それでいて脆そうな・・・
かなり、チャン・チェン好きには、たまらん作りになってるのでは(笑)
のぼせて倒れないように・・・映画を観たらこの意味わかるかも。
ワダエミさんの衣装は彼を素敵に表現してありましたね。
わざと、着物など着方を変えてあるそうですが、
私的のポイントは(笑)襟巻き・・・マフラーでしたね。
かなりのマフラー持ちの彼でありましたが(笑)、どれも素敵で
帰りに似たような色合いのを買って帰りたくなりました♪
そうそう、入場者記念に”麻花(マァファ)”という中国のお菓子をいただきました。
娘たちに見つからないようにこっそり・・・ご馳走様♪(笑)
追記:
チャン・チェンの新作について少し♪
『Breath』(原題:呼吸) 監督:キム・ギドク[金基徳]
出演:パク・ジア(Zia)、カン・イニョン、ハ・ジョンウ
詳しくは→朝鮮日報エンタメコリア
東京国際映画祭の“アジアの風”にで上映。日本での一般公開は?
韓国映画初出演作・・・セリフは・・・ないらしい・・・。
そして、出演者の紆余曲折があった・・・
『赤壁』(Red Cliff) 監督:ジョン・ウー[呉宇森]
トニー・レオン(周瑜)、金城武(諸葛亮)、チャン・チェン(孫権)、
リン・チーリン[林志玲](小喬)、チャン・フォンイー[張豊毅](曹操)
ユー・ヨン[尤勇](劉備)、フー・ジュン[胡軍](趙雲)、
ビッキー・チャオ[趙薇](孫尚香)
・・・トニーの周瑜も、チャン・チェンの孫権もイメージにはなかった配役(笑)
そんなことより、ちゃんと完成できるかの方が心配(^^;)
中国語サイト・・・娯楽星聞
Mtime時光网
ちょっと、復習しないとなぁ。
他に、スタンリー・クワン[關錦鵬]監督で『Green Mansion』
共演者にカリーナ・ラウ、フー・ジュンの名が・・・。
この記事へのコメント
真紅
ワダエミさんの衣装、チャン・チェンくんによく合っていましたね。
私も、あの手編みっぽいマフラーには注目!でした。
彼って役柄的に、とても寡黙な印象があるのですよ。
だからキム・ギドクがキャスティングしたのは凄く納得です。
しかも、セリフがないとは・・・。徹底してますよね。
TBさせていただきました。
新作楽しみですね♪ ではでは~。
ひらで~
こんにちは!
ワダエミさんの衣装って、
芸術作品ですよね~
役や、俳優さんに合わせてあって、
目立ち過ぎず、
それでいて普通じゃない・・・
>とても寡黙な印象があるのですよ~
そう、そう、
チャン・チェンがはしゃぐ姿って
あまりイメージないですね。