犯人に告ぐ☆幕は上がった。主役は、お前だ―

WOWOWで鑑賞♪(実は9月に録画で・・・)
犯人に告ぐ
2007年 
監督: 瀧本智行
原作: 雫井脩介 『犯人に告ぐ』(双葉社刊)
脚本: 福田靖
音楽: 池頼広
出演: 豊川悦司 (巻島史彦)
    石橋凌 (曾根要介)
    小澤征悦 (植草壮一郎)
    笹野高史 (津田良仁)
    松田美由紀 (巻島園子)
    片岡礼子 (杉村未央子)
    井川遥 (早津名奈)
    崔洋一 (韮沢五郎)
    石橋蓮司 (迫田和範)
川崎で起きた連続児童誘拐殺害事件。“バッドマン”を名乗る犯人はテレビを使って
世間を挑発し、3件目の事件から表舞台から姿を消した。半年後、捜査が行き詰る中
警察は大胆な決断を下す。
やがて田舎の所轄署からひとりの男が呼び戻される。その男の名は巻島史彦。
6年前の男児誘拐事件で人質を殺され、犯人を取り逃がし、続く記者会見で
醜態を晒した指揮官であり、メディアの怖さを誰よりも知る男。
6年間心に引きずり続けた未解決事件に決着をつけるように、
巻島はテレビを舞台に新たな敵と対峙する!(WOWOW・HPより)

これ、劇場で公開されたのですね・・・
WOWOWでは6月に放送されていて、そのまま公開?
TVで観て、劇場へ・・・っている方いたのかな?
こちらでは上映されてないので、TVでも先に観ることができて好かったけど、
これからも、WOWOWではこういう映画制作をするのかなぁ?
いらぬ心配だけど(笑)
録画はしたもの、そのままになってて、『椿三十郎』で豊川さん観て、
そうだ~♪って思い出して、今頃感想書いてます(^^;)

「これが劇場型捜査だ」・・・ということで、TVに捜査官を出して、
犯人に語らせ表に出させようとする捜査が出てきます。
昔のグリコ犯の“劇場型犯罪”に対する原作者の造語だそうですが、
似たようなことを、ワイドショーなどで既にやっているような気がする(笑)
本物の警察官や証拠品が出ることはさすがにないけど、
TVでは詳しく犯行の経緯などを教えてくれるし、犯人像を想像してたりして、
ウチの義母も好くこの手の番組を見ているそうで、やたらと詳しい(笑)
話がそれてしまったが・・・
犯人に語りかけるのが、豊川さん演じる巻島・・・彼は以前、
同じような事件の指揮官をしていて失敗し、すべての責任を押し付けられて
田舎へ飛ばされた経験を持つ。妻子もあって普通に暮らしているけど、
その時の失敗が今でも悪夢となってまとわりついている・・・。
そんな人が、TVに出る?って思ったけど、
犯人に対する執着心がそうさせたのでしょうね。
周りにもはじめは信用してもらえず、孤立奮闘する姿が痛々しい。
上司は上司で己の保身のみを考えているような嫌な奴ばかりで、
事件解決より事件をどう利用して昇進するかしか考えてないんじゃないかと
腹立たしくなります。本当の警官がこうじゃないとは思うけど(笑)
それにしても、豊川さんの刑事さんてめずらしくない?
記憶にないのだけど・・・あまり観てないからそう思うのか?  
逆に嫌な上司の曾根役の石橋凌さんは最近、こういうの多くない?
善人・悪人の違いはあるけど、貫禄的にお似合いですからね。
昔から好きな方ですけど、警察官かやくざか・・・どっちかしか
観てないような気がする・・・イメージがそんな感じになりつつある(^^;)
嫌な奴といえば、もうひとり。小澤征悦さん演じるエリート二世・植草。
お父さんが偉いっていうだけのお坊ちゃまだけど、
悪知恵だけは人一倍・・・こういう学習をどこでしたんだ?ってくらい(笑)
そうじゃなければ、彼なりに生き残れないってわかってるんでしょうね~。
巻島を支える部下・津田役の笹野高史さんはいつ観ても好い人ですね。
ちゃんと人間を見る目がある人っていうのが、滲み出てますものね。

事件は割りとあっけなく解決しちゃう感がありますが、
事件そのものより、警察内部や家族、または事件に関わった人たちの
心の動きが興味深く感じられました。
原作はまた、印象が違うんだろうなぁ~。
          

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