
ナターシャの歌に(TVドラマ)
GIDEON'S DAUGHTER
2006年 イギリスBBC
監督・脚本: スティーヴン・ポリアコフ
音楽: イドリアン・ジョンストン
出演: ビル・ナイ (ギデオン・ワーナー)
ミランダ・リチャードソン (ステラ)
エミリー・ブラント (ナターシャ)
トム・ハーディ (アンドリュー)
英国の一流コンサルタントのギデオン。
仕事では成功していたが、家庭では良き、夫・父親とは言えず、
妻の病死以来、一人娘のナターシャとの仲は悪くなっていった。
気づいた時は既に遅く、娘は高校を卒業したら外国へ行くと言い出した。
一方で、ある顧客の問題の解決に乗り出した彼は
息子を交通事故で亡くした女性・ステラと出会う・・・。
ビル・ナイさんの英国TVドラマ・・・お初ですね~
英国の現代劇のTVドラマ自体、珍しいかも。
時代劇とか、ミステリーが多いですものね(笑)
ドラマなのに映画みたいにかなり奥が深いといいますか・・・
賞を獲るだけのことはありますね。
お話もさることながら、風景も素敵でした♪
他人の人生のことについては立派に出来るのに、自分のこととなると、
どうしたらいいのか迷ってしまったお父さん・ギデオン・・・
仕事一筋で、成功は収めるものの、家庭は崩壊寸前。
娘・ナターシャは遠く離れたがって、親の思いは一方通行・・・
人の相談は受けても自分の相談を聞いてくれる人は・・・
そう思った時に現れた女性・ステラ。
何気ない話でも自分に欠けていたもの、自分が忘れてしまっていたことを
思い出させてくれるように、次第に大切なものが見えてきて・・・
ステラは息子を交通事故で亡くし、自分のせいだと苦しみながらも
それを押し隠すように彼に接してはいたけれど、
彼と話すうちに隠すことや忘れることは出来ないと気づく・・・
大切な人を失った悲しみを忘れるのではなく、
心に刻み一緒に生きることを選んだ彼ら・・・
英国が失った大切な人と重ねて描かれていて、
静かに心に響くお話でした。
この記事へのコメント
悠雅
お邪魔するのがすっかり遅くなってごめんなさい。
確かに、目にする英国ドラマは時代劇かミステリーが多いですね(笑)
そんな中、こんなに静かでしみじみ温かさが伝わってくる、
英国らしい作品がTVで観れたことに感謝感謝です。
人は誰かとの出会いで、何かを思い出し、何かを整理し、何かを獲得して、プラスの方向へ変わってゆける…
そんなことを感じられる、とても素敵な作品でした。
(『ある日、ダウニング街で』のTBとコメントの扉が開かないようです)
ひらで~
こんな風に英国ドラマが観ることができ、
こんな風に語れる時代が来たことに
感謝ですね。
『ある日、ダウニング街で』のTBとコメントの扉、
ごめんなさい!開けましたので、
よろしくお願いします!