
ロード・オブ・ウォー
LORD OF WAR
2005年 アメリカ
監督・脚本: アンドリュー・ニコル
音楽: アントニオ・ピント
出演: ニコラス・ケイジ (ユーリー・オルロフ)
イーサン・ホーク ( ジャック・バレンタイン)
ジャレッド・レト (ヴィタリー・オルロフ)
ブリジット・モイナハン (エヴァ・フォンテーン)
イアン・ホルム (シメオン・ワイズ)
ソビエト連邦崩壊前のウクライナ出身で子どものころ一家でアメリカへ移住した
ユーリー・オルロフ。成長し両親のレストランを手伝う彼はある日、
ギャング同士の打ち合いを目撃。その瞬間、武器のビジネスがあることに気づく。
早速弟・ヴィタリーを引き入れ、武器売買を始めた彼は天性の才能を発揮し
大きな仕事をするようになる。が、反面、危険や反目する者も多かった・・・。
公開時、チケットを頂いたのですが、こちらでは上映されず(^^;)
やっと、観ました。
予想以上に面白い、というか興味を引く内容で
なんで全国公開にならなかったのか不思議なくらい。
“弾丸の一生”みたいなオープニングは驚きです!
冷戦が終わり、武器を必要としなくなった所から
新たな戦いを始める為に武器を必要とする所へと、
商売をするユーリーを通して、世界の戦いの実情が浮き彫りに。
武器があるから戦いが終わらないのか、
戦いがあるから武器がなくならないのか・・・
武器が人を殺すと言うのならタバコや車も同じこと、と
割り切って商売をするユーリー・・・ニコちゃんが好演。
人を食ったような態度が危機に瀕しても何とかなるんじゃない?って
こちらもシニカルに構えて観てしまう。
窮地に陥っている時の表情がなんとも好いなぁ~
ユーリーを追っているインターポールのジャック・・・絶対黒なのに
決定的な証拠がいつもなくて逮捕できない彼の苛立たしさは、
わかるけど、観ているこっちは不思議とユーリーを応援してる(笑)
ラストもあ~ぁ、やっちゃった~って同情するけど、
世の中、そ~いうものなのよ!って、思ってしまう。
わかっちゃいるけど、やめられない・・・それが戦争なのかも。
反面、大国の大罪にきつい風刺で挑んではいるけれど、
笑って済まされないなぁとも、思う。
こういう内容はめちゃくちゃ悲惨に訴えるか
ブラックコメディにするしかないのだろうか・・・ちょっと疑問。

忘れちゃならないのが、
ニコちゃんの弟役の
ジャレットくん♪
お兄ちゃんに
振り回されて最後は
かわいそうだったけど、
映画の中では
救いになる存在。
繊細な感じが好い、好い♪
って、いいのかなぁ~?こんな観方で・・・・・・って、今更ですね(笑)
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