「慶次郎縁側日記3」第八回

本当に欲しい物って見つかるののかなぁ・・・。
第8回「蝮の恋」(12月7日放送)
越中島で女郎屋を営むおみつ(石田えり)は、
吉次(奥田瑛二)の逃げた女房だが、
今や岡場所をすべて仕切る元締めになっていた。
吉次の調べでは、おみつは放蕩息子の女殺しを揉み消す代償に、
父親の大名(坂西良太)や息子を世話していた
両替商のひのき屋(陰山泰)を脅して特権を得たのだ。
だが、秘密を知りすぎたと、ひのき屋らはおみつや吉次を殺そうとする。
吉次を助けたい、慶次郎(高橋英樹)は大目付(中山仁)と面会する…。
(原作:脚本家のオリジナルです。)<番組HPより>


今回はオリジナルだけあって、異色な雰囲気・・・
妖しく、激しく、屈折した愛情を感じました。
「本当に惚れた男と暮らしたかったのだ」と言っていたおみつさん・・・
でも本当にほしい(したかった)ものはそうじゃなくて、
相手の心の中に自分がいること、そんな願いだったのですね。
それって究極だわ~。
しかも「誰にも殺させない!」って、この場合、最上級の告白。
痛みで愛を感じるこの二人、不器用な分だけい愛しいです。
蝮の親分さん、慶次郎さんにも
「オレの目の前では誰にも手を出させねぇ~」とか言われて、
愛されてます。哀しさをわかっている人だから、
こういう嫌われ者も愛せるのでしょうね。
妹さんも最後におにいちゃん平手打ちして・・・愛でいっぱいだわ。

今回、お話も異色でしたがセットなども異色な感じ。
吉次さんがよく行く能舞台・・・おみつさんとの対決の場所ですが、
後ろのふすま(?)を開けると真っ赤に照らされたもみじの木。
珍しく人工的な演出で、炎を連想しました。
散り行く直前、燃え上がるように真っ赤になるもみじに、
二人の心を重ねるように・・・。
二人は分かれていきますが、
ラスト、吉次さんが慶次郎さんの家のもみじの葉をひとつ手折るのですが、
心の火はまだ消えてないように、その小さなもみじの葉ぐらいの炎が
残っているような、そんな印象を受けました。

ところで、今回吉次さんを追い回す浪人(竹田寿郎さんという方)が気になって
ちょいと調べて(検索)みましたら、よく時代劇で目にする“若駒”の
スタントマンの方だそうで、そこに関する興味深いサイトをみつけました。
はわゆの殺陣&アクション、そして護身のテクニック講座”です♪

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