そわそわしてしまう哀しさを感じるお話でした。
「空蝉(うつせみ)」(10月19日放送)
慶次郎(高橋英樹)は「花ごろも」の女将、
お登世(かたせ梨乃)との仲が何となく遠のいている。
そんな折、お登世がひとときの恋に激しく揺れる。
始まりは梅雨の俄雨。
相手は評判の親子占い師の父親、清玄(津田寛治)である。
霊感の強い娘(加地千尋)がお告げを授かり、
それを客に伝えるのが清玄だった。
元は武士で藩主の優秀な知恵袋だが、故あって浪人に。
今は「偽りの言葉」で人を惑わし嘲るのが生きる証という厄介な男だ…。
(原作:脚本家のオリジナルです。)<番組HPより>
津田寛治さんが大好きで
先週予告を観て以来楽しみにしていましたが、
ここまで素敵なお話だったとは・・・
原作はどんな?と思ったら、オリジナル脚本だとか・・・
男と女、同じ空間にいながら見ている物も、
求めているものもコレほどまでに違うのですね。
世が滅びる事を望む清玄の「偽りの言葉」でも、
救いになれば「真の言葉」になると言うお登世。
生きる証であった「偽りの言葉」が「真の言葉」に
なってしまえば証が消えてしまう清玄。
同じ俄雨(にわかあめ)の中、
お登世が見ていたものは激しく力強い雷、
清玄が見ていたものは何もかも洗い流す雨。
見ていた物が唯一同じだったはずの蝉の抜け殻は
二人を繋ぐものだったにも係わらず、
お登世はそこに変化を感じ、清玄は空しさを感じていた。
二人が求め行く先は、それぞれ、生と死・・・。
清玄亡き後、残された娘はお登世さんに
慶次郎に言葉を貰って来いと言いつかります。
そこで慶次郎は「生きろ、そして自分の言葉を持て」と一言。
今までは父のために言葉を発していた彼女への贐。
そして、ラスト・・・
お登世と清玄を繋いでいた蝉の抜け殻を
慶次郎は躊躇なく(映ってませんがたぶん)踏み潰す。
うひゃ~!ってゾクゾクしてしまいました(笑)
業火な心内をこんな風にお話に出来るなんて!
ツダカンさんはニヒルなんて昔の言葉が似合うようなカッコよさ♪
一話で消えてしまうのはもったいないくらいでした。
この記事へのコメント
かいろ
‘いい男バトン’の記事を書きました!よろしければお立ち寄りください。でもかなり怪しい内容になってしまいました・・・ゴホゴホ(←むせて誤魔化してみる)。
そして実はわたくし、『慶次郎縁側日記』好きなんです!今シリーズは時間が変わってしまったせいでことごとく見られず、すごく残念です。このひらで~さんの記事を拝読して、やっぱり見たいよーという気持ちが強くなってきてしまいました。
しかし今気がつきましたが・・・‘いい男バトン’に石橋蓮司さんを入れるのを忘れておりました!今から追加しよう!そして津田寛治さんも、いいですよねえ・・・。
はっ、長くなってしまいました、それではこの辺で。
ひらで~
とうとう出来ましたね
“いい男”バトン♪
待ってました~!拍手~ぅ!
ゆっくり、じっくり、そして
楽しみながら回答していきたいと
思っております♪
そして・・・かいろさんも
「縁側」ファンでしたか!
わ~い♪嬉しいです。
もしかして石橋蓮司さん目当て?
私はエンケンさん目当てで(笑)・・・
でも、お話にいつの間にか
はまり込んでしまって
今では大ファンです♪
また、お話していってくださいね。