
オリバー・ツイスト
OLIVER TWIST
2005年 イギリス/チェコ/フランス/イタリア
監督: ロマン・ポランスキー
原作: チャールズ・ディケンズ
脚本: ロナルド・ハーウッド
音楽: レイチェル・ポートマン
出演: バーニー・クラーク
(オリバー・ツイスト)
ベン・キングズレー
(フェイギン)
ハリー・イーデン
(アートフル・ドジャー)
ジェイミー・フォアマン (ビル)
エドワード・ハードウィック (ブラウンロー氏)
リアン・ロウ (ナンシー)
マーク・ストロング (トビー)
19世紀のイギリス。
孤児のオリバーは9歳になり養育院から
救貧院へと連れてこられ働かされるが、食事の折におかわりを求めたため、
追放処分に。やさしそうな葬儀屋の主人に引き取られたものの、
他の者のいじめにあい、飛び出し大都会ロンドンへと向かう。
ロンドンに来たものの行くあてもなかった彼に救いの手を差し伸べたのは
スリの少年ドジャー。ドジャーの案内でたどり着いた先は
フェイギンが束ねるスリ集団の隠れ家であった・・・。
大分前に、ベン・キングズレーが得体の知れない小汚い爺さんの
格好をしているのをTVで観た記憶があるけど、コレだったのね(笑)
ロマン・ポランスキー監督作というだけで、観てみましたが・・・
今まで観たのが『赤い航路』だの『フランティック』だの『ナインスゲート』
妖しい映画ばかりですが意外とこの暗さは好きなので、
ついつい観てしまいます(笑)
『戦場のピアニスト』は一見華やかですが、根底は船底のように
暗く哀しい作品でした。
で、この作品・・・
もしかして子ども向けだったのかしら?
原作を知らないのでなんとも言えないですが、お話がそんな感じ。
もともと、セットや小道具に凝る監督のイメージがあるので
セットなのかわからないけど18世紀のロンドンの混沌とした
妖しさはいつもながら細かいところまで観せてくれます、
が、リアルすぎて怖いです。
そのまま『フロム・ヘル』の世界へ行きそう(笑)
まぁ、吹替え版もあるようなので娘たちに観せて反応をみようかな~
ベン・キングズレーの小悪党フェイギンが憎めない雰囲気で
大人は楽しめるけど、子どもにはどうなんだろう?
お話も貧しさを知らない今の子どもたちだから
生きる為に悪い事をしなくてはならない子どもたちの気持ちが
わかるのか、ちょっと疑問。
母親的に観てしまうと不幸な子どもの姿は観てられない・・・
なんでこんな大人がいるのかと思うと情けなくなってくる。
貧しさのせいには出来ないぞ~!と怒りたくなってくる。
でも、サー・ベン・キングズレーがその気持ちを抑えるの(笑)
とにかく、作りは素晴らしいので、観て好かったと、思ってます♪
いい男的には(笑)、
不気味な身なりだったけど、トビ―を演じたマーク・ストロングの目が
印象的で、なんだか気になる存在に♪
この記事へのコメント