
インディアン・ランナー
THE INDIAN RUNNER
1991年 アメリカ
監督・脚本: ショーン・ペン
音楽: ジャック・ニッチェ
出演: デヴィッド・モース (ジョー・ロバーツ)
ヴィゴ・モーテンセン (フランク・ロバーツ)
ヴァレリア・ゴリノ (マリア)
パトリシア・アークエット ( ドロシー)
チャールズ・ブロンソン(Mr.ロバーツ)
サンディ・デニス(Mrs. ロバーツ)
デニス・ホッパー
1968年、ネブラスカ州プラッツマウス。
パトロール警官ジョーは正当防衛で犯人を射殺しまう。
そんな折、彼の弟フランクがベトナムく戦争より帰ってきた。
だが、父母にも会わずにどこかへ消えてしまう。
まじめで出来の良い兄に、不良と称されてた弟。
母の死、そして父の死後兄弟は再び身近で暮らすようになるが、
フランクは安定せず、何かに脅えるように暴力を振ってしまう・・・。
ヴィゴさんの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のDVD発売記念!
という、訳ではありませんが(笑)・・・たまたまね、本日発売だって。
ショーン・ペンの監督作の第一回作品というので、以前から観たいなぁと
思っていまして、やっと観ました~♪
王様の活躍でヴィゴさんの映画みたいになってるらしいけど、
確かに王様以前はあんまりヴィゴさん知らないし(^^;)、
あとで、そこに出てたんだ!というのが多いのね
今となっては目がいくのは否めませんなぁ。
お兄ちゃん役のデヴィッド・モースさんも、
『グリーンマイル』で知った程度で、公開当時観ていたら、
知っている出演者はお父さん役のチャールズ・ブロンソンさんや、
デニス・ホッパーさんぐらいだったし、何よりも15年前の自分が
この内容をどのくらい興味を持って観れたか疑問も多く(笑)、
今観て正解だったかも・・・
ペン監督、今では俳優としても監督としても落ち着いてますが・・・
80年代は、何かと騒がしていたような・・・
結婚とか子どもが出来るって人を変えるよね~
この映画を観ながら、彼の落ち着いていく様を振り返って
思ってしまいました。男の人って、大変だなぁ~とか・・・。
元々、この映画のお話はブルース・スプリングスティーン の
“ハイウェイパトロールマン”という唄を基に作られたそうで、
どんな歌詞かと調べてみたら、
なるほど、歌詞のまんまの物語。でも、60年代って、
ペン監督自身は子どもの時代。多分追体験としてしか
ベトナム戦争も知らないわけだけど、知らない分、客観的に
冷静に見れるところがあって、その時代に上手に
自分の「男の価値観」みたいなものを、織り込んだなぁと、
感心してしまいました。
時代は60年代だけど、現在にも充分通じるものがあります。
男としてあるべき姿を問うような普遍的なモノ・・・
女性の私からは表面的にしかわかりませんが、
家庭的にも社会的にも背負わなければならないものが、
たくさんあって、それでもがんばれる人(兄)と立ち止まりたいのに
立ち止まる方法が見つからない人(弟)の物語りではないかなぁと。
セリフにもありましたが、
「この地獄には2種類の人間しかいない。ヒーローとアウトローだ」
ということですね。
国としても、60年代はアメリカはその中間を行ったり来たりしている
ような感じで、地獄=今の社会の中であがいている男の姿が
話的にもちょうどわかりやすくて好いのではないかな。
このお話から直に40年・・・今の時代・・・
立ち止まりたい人やゆっくり行きたい人を許せる社会になったのかしら?
さてさて、ペン監督、第一回作品ということで、
いろいろ試しているというかいろいろやってますね・・・
映像的にはスローモーションとか空撮とか。
お金、掛かったろうになぁ~。
脚本的には題名となっている“インディアン・ランナー”、
冒頭、鹿を狩る寓話的な語りで始まり、途中、白塗りのインディアンが
フランクの精神を象徴するように出てきますが、
正直、よくわからんです(笑)この映画の制作当時は
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』がヒットしたあたりで、インディアンが
目立ってましたから、ちょっと入れてみた?みたいな勘ぐりも(笑)
と、いうのは冗談ですが、とうもろこし畑の追いかけっこと、
ラストの車での追いかけっこのシーンでなんとなく“感じる”かな。
出演者も、今となっては豪華ですし・・・
今は亡き、チャールズ・ブロンソンさんのお父さん、
悲しいけど、いい味出してましたし、デニス・ホッパーさんの
ヘロヘロ笑いには、ヴィゴさんキレて当然かも(笑)ぐらいだったし、
デル・トロさんにおいてはヒゲなしヒゲダンス(なんじゃそりゃ?)を披露!(大笑)
デヴィッド・モースさんは正直さが滲み出る好い人で、
頼りになる兄さん。特に、弟の本心を見極めようと優しく見つめ、
それでいて、本当は弟の生き方が羨ましいんじゃないと
思えるような、長兄の悲しさを現している目が素敵でした。

そして、
王様ヴィゴさん・・・
全部見せます!で
ファンの間では有名(?)らしい
この映画、
私的には登場シーンの
制服姿が好み♪でした。
・・・って、そこだけ?(笑)
ヴィゴさんのFilmography
この記事へのコメント
ゆうこ
ひらで~
さすがはショーン・ペン大好きな
ゆうこさん!
若いうちに観たのとでは
印象が違うでしょうね。
この映画が公開された頃、
映画=香港映画な生活で
香港まで行ってしまって
いたのでした(笑)