『きみに読む物語』
THE NOTEBOOK
2004年 アメリカ
監督: ニック・カサヴェテス
原作: ニコラス・スパークス『きみに読む物語』(新潮社刊)
脚本: ジャン・サルディ
ジェレミー・レヴェン
音楽: アーロン・ジグマン
出演: ライアン・ゴズリング(ノア)
レイチェル・マクアダムス (アリー・ハミルトン)
ジーナ・ローランズ (アリー・カルフーン)
ジェームズ・ガーナー (デューク)
ジョーン・アレン (アン・ハミルトン)
ジェームズ・マースデン (ロン)
サム・シェパード (フランク)
ある療養施設で暮らす老女に、デュークは今日もある物語を
読んで聞かせる・・・
1940年代のアメリカ南部のノース・カロライナ州シーブロック。
渡り鳥が飛来する川辺でのひと夏の恋の物語・・・。
いきなり、ネタばれありです(笑)
一見すると、身分違いの恋を実らせたラブ・ストーリーなのですが
実は人生の終わらせ方を描いてありました・・・。
認知症になってかつて愛した相手もわからなくなってしまったアリーに
自分たちの恋物語をきかせ、ダメとは知りつつも、
何か思い出してくれないかと期待もしてしまうデューク。
たまに正気になるので尚更期待してしまうのですが、
元に戻った後は、さっきまでのことまで忘れてしまうので、
そのたびに、切ない思いをしければならなくて、
このあたりの様子がわかってくる後半は、
観ているほうも辛いです。
若い時も、辛抱して待って、待って手に入れた愛、
年老いた今も、こうして話を辛抱強くきかせ心が戻ってくるのを
待っているのです。
こちらも、たぶんダメだろうなぁと、
思ってはいても奇跡を信じて彼を幸せにしてほしい!と願うばかり。
そんな思いの中、
ラストは・・・二人で・・・渡り鳥が飛び立つように・・・。
人生のラストとしてはこんなに上手くいけば幸せだろうなぁ・・・。
終焉の地も、思い出いっぱいの美しい場所で。
何もかも忘れてしまう病気・・・
年老いてからばかりとは限らなくなってきていますが、
いつ自分が、相手が?と考えておいた方がいいのかなぁ?
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