『ヴィレッジ』 THE VILLAGE
2004年 アメリカ
監督・脚本: M・ナイト・シャマラン
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演: ブライス・ダラス・ハワード (アイヴィー・ウォーカー)
ホアキン・フェニックス (ルシアス・ハント)
エイドリアン・ブロディ (ノア・パーシー)
ウィリアム・ハート (エドワード・ウォーカー)
シガーニー・ウィーヴァー (アリス・ハント)
1897年、ペンシルヴェニア州の森に囲まれた小さな村。
この村は外部との接触を一切絶ち、
“森に入ってはならない”“不吉な赤い色を封印せよ”
“警告の鐘に注意せよ”という掟があった・・・。
どうしても、この監督の場合
お化け屋敷へ入ってみようかな的感覚(笑)で観てたりして、
からくりとか引っ掛けを期待してしまうので
かわいそうといえばかわいそうなのですが(笑)
これも、違わず、怖いもの観たさがありました。
予告を観る限り、紹介文を読む限り、そうだよね~~~~
で、観たのですが・・・
以下、ネタばれありです・・・
もう、監督の存在自体が引っ掛けです(笑)
『シックスセンス』の存在が大きすぎるのね・・・
『アンブレイカブル』は未見なのでなんとも言えませんが、
異界との境目を描いているのには間違いなく、
『サイン』でも予想を遥かに超えた・・・
いや、そのまんまの(^^;)・・・異境との境で接触してましたから、
『ヴィレッジ』もどんな異境かと思いきや・・・
予想では『アザーズ』的なものかな?って思ってたのですが
全然違って、一番現実的な世界でした・・・現実的じゃない?(笑)
私的には、一番奥深い所へ行ってるって感じたけどなぁ~。
嫌いじゃないです、こういうの・・・。
恐怖っていろんな形がありますね~
人を支配する手段で一番手っ取り早いのが恐怖心だものね。
でも、それに対抗するのが真実だったり・・・
ウソで固めた恐怖のほころびを閉じるには更なる恐怖を・・・
で、こういう世界が成り立つのね。
こういう、世界ってありそう・・・北朝鮮ってそうじゃない?
ちょっと、存在理由が違うかもしれないけど、
平家の隠れ里とか・・・ないか?(笑)
なんとなく、アジア的のにおいがするのだけど・・・
インドの方だからかなぁ?
『刑事ジョン・ブック 目撃者』に出てきた世界もあるので、
西洋にもありなのか・・・
まぁ、映像的にも展開的にも、出演者の面子的にも
前2作に比べると良かったと思います。
ウィリアム・ハートと、エイドリアン・ブロディくんが効いてます♪
ホアキン・フェニックスくんが意外な中途休場で残念でしたが
この二人のお陰で、重量感が出ましたね。
監督の出演はなかなかしゃれてました(笑)
先にも、触れましたがシャマラン監督って、とってもアジア的な感覚
なの(だと思う)で、アジアの奇譚的なものを映画化すればいいのになぁ
な~んて思っていたら、次回作は
『レディ・イン・ザ・ウォーターLADY IN THE WATER』という
アパートの管理人が施設内のプールに住む妖精(?)に
魅入ってしまうというファンタジー・スリラーだそうで、
『雨月物語』や『牡丹灯篭』、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の
シャマラン版を期待してるのですが・・・
期待しないほうが、いいかなぁ~?(笑)
この記事へのコメント