同じ月を見ている

我が愛するアジアのヘタレ王子・エディ(笑)を観に
同じ月を見ている』、行ってきました♪長野県でもロケされたので、所々に見たことがある風景・物が・・・
子どもの頃の秘密基地に“みすず飴”の菓子箱があるのが嬉しかった。
我が家にもありました。よく食べたな~(笑)    
『同じ月を見ている』 2005年東映       
監督: 深作健太
原作: 土田世紀  『同じ月を見ている』
    (小学館 ヤングサンデーコミックス)
脚本: 森淳一
音楽: 藤原いくろう/主題歌: 久保田利伸  『君のそばに』
出演: 窪塚洋介・塩 顕二(熊川鉄矢)
    エディソン・チャン[陳 冠希]・石川眞吾(水代元・ドン)
    黒木メイサ・福田麻由子(杉山エミ )
    山本太郎 (金子優作)/松尾スズキ/岸田今日子
    菅田俊/竹井みどり/春田純一/伊藤洋三郎
    モロ師岡/水川あさみ/西田健 /三谷昇
心臓外科医を目指す研修医・鉄矢の元へある日刑事が尋ねて来た。
幼馴染・ドンが刑務所を脱走したという。昔の記憶が甦る鉄矢・・・
ドンと遊んだ秘密基地でのエミとの出会い・・・
三人で遊んだこと、そして7年前、エミの父の命を奪った山火事・・・。
山火事を起こした犯人として逮捕されたドンが現れることで
エミと結婚しようとしている鉄矢の心は揺れ、苛立つ・・・。
実は鉄矢とドンとの間には2人だけの秘密の過去があった。
一方、脱獄したドンは2人の結婚を祝福しようと、得意の画を描いて
エミを訪ねるが、途中、ヤクザの金子に出会い・・・。

窪塚くんの復帰作として話題になっていますが、
彼の雰囲気は確かに、何かすっきりした感じがしました。
冒頭の自転車での登場シーンはこんなに細かった?と痛々しくも
感じましたが、表情が眩しいくらいに素敵でした。
エディの登場シーンは裸足で脱走するするところから・・・
胸に熱い思いを感じます・・・って、贔屓目に見すぎ?(笑)
気になる日本語第一声は「死なない!エミは死なない!」(だった?)
台詞を心配しながら観るのかぁ?との心配はどこかへ、
表情で魅せてくれました!
一緒に観に行った友人が観終わったあと、
「エディソン・チャンて、どこに出てたの?」と一言。
彼女はエディを知らず、ドン役は『亡国のイージス』の勝地くんのような
好い若手俳優が出てきたなぁと感心していたそうで、
見事、日本人役をやり遂げたということですね♪

どう観ても、ドンのほうが役柄的には美味しい役だけど、
鉄矢役も難しかったでしょうね・・・
ガード下で、ドンに苛立ちをぶつけるシーンは痛いほど気持ちが
伝わりましたし、ラストの少年の言葉に対する表情には
胸が熱くなりました。窪塚くんの好い顔、観せて貰いました♪
エミ役の黒木さんは守ってあげたくなる可愛らしさがありました。
脇もなかなかで、特に金子役の山本さん♪
『ムーン・チャイルド』で初めてしっかり名前を覚えた方ですが、
映画によって雰囲気が違っていて、好いですね~♪
これからも楽しみな俳優さんです。

以下ネタばれです。
お話は切ないですね・・・やるせない。
ドンの存在とは一体なんだったのだろう?
最期はある少年の体の一部になるのだが、その為だけじゃないし
鉄矢の身代わりになる為でもない・・・
誰かの犠牲になる人生ではなかったはず。
ドンの画に描かれていたドン自身である“月”が答えか?
太陽じゃなくて“月”・・・闇を静かに優しく照らし、
物を人をあからさまにしない。隠したいところは隠したままで良い・・・
誰もが同じ月を見ているのと同時に、誰もが月に照らされている。
人が生きていくうちに、何人もの“ドン”に遭って生きているんだと
しみじみ思いました。そして、自分も誰かの“ドン”になりたいな、とも。

同じ月を見ている プロローグ-君のそばにいたかった- [DVD]

この記事へのコメント

  • かりめろ@かりめろ日記

    TBありがとうございます!
    とってもせつないお話でしたね。
    たしかにだれもがだれかのドンなのかもしれません。そういうことに鈍感なまま日常は過ぎていくのですが…失ってしまう前に、そういうものに気づける人間でありたいですね。
    2005年11月28日 23:57
  • ひらで~

    >かりめろさん♪
    TB&コメント、ありがとうございました。

    “いつも心に太陽を”というのも大切ですが、
    “たまには心にお月様を”というのも、
    必要かな?・・・なんて、思いましたね。
    2005年11月29日 09:39
  • りょく茶

    エディソン・チャンの「澄んだ瞳」「ぶつけるキャンバスの絵」に目を奪われっぱなしの映画でした。久保田ミュージックが涙腺を刺激して、ドンの存在は何だったのだろう・・・と、究極の人類愛?を考えさせられるような作品に・・・。ドンは、山下清か、はたまたフランダースの犬のネロか!
    ストーリー展開がおきまりだったり、黒木メイサのお人形みたいな演技のおかげで、観客6~7人の寂しい映画館で、大の大人がタオル片手に号泣せずにすみました。ありがとう!(~_~;)
    お月様ストラップをカバンにつけて、原作の方がもっと満足するのかも・・・と本屋にいきたくなりますね。もしや監督はわざと中途半端にして、コチラも狙っていたのかしら!?
    ちなみに、もし窪塚ドンの作品が実現していたら・・・は頭で想像がつかないほど、見事な憎まれ役でした。あの二人が交代した作品を想像できる方・・・おられましたら是非イメージ感想などお聞きしたいデス。
    私の頭では窪塚サマは、未だに魔界転生の世界が広がっていますので(^^ゞ
    2005年12月01日 09:45
  • ひらで~

    >りょく茶さん♪

    >ドンは、山下清か、
     はたまたフランダースの犬のネロか!

    少年時代のドンちゃんの姿に、
    私は山下清を想像しましたよ。
    いつの時代?って思ってしまったくらい(笑)
    作品全体としては???なんだけど、
    出演者が部分的に素晴らしいという、
    不思議な映画でした。これも、狙いか?

    窪塚ドンでしたら、
    鉄ちゃんはエディじゃないですよね・・・
    『ピンポン』路線で考えちゃうなぁ(笑)
    2005年12月02日 14:57
  • ゆうこ

    号泣とはいかないけれども、けっこう、じ~~んとしました。
    やっぱり、ドンは、そういう風になっちゃうんだ~と思いました。
    山本太郎って、メロリンキュー時代から、応援してます。
    2006年06月13日 10:55
  • ひらで~

    ゆうこさん♪
    鉄矢とドンちゃんって、両極みたいな
    存在でそれぞれ誰の心にも
    持ってる面がある分、
    じ~~んてなるような気がします。
    山本太郎さんのメロンリキュー時代?
    ゆうこさんの先見の目、素晴らしいです♪
    2006年06月13日 15:15

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