市民会館集会場にて、娘たちと観てきました。「きずだらけのりんご」は
「あらしもよるに」を書いたきむらゆういちさんの童話をもとに
ふじたあさやさんが脚本・演出し、
西尾瞬三さん、夏子さん夫妻二人だけの【劇団なんじゃもんじゃ】さんの代表作。
狐のツネジと狸のゲンタは人間をだますのが面白くてたまらない。
ある日のこと、山道を通る女の子を妖術で迷子にさせたゲンタは、
人間の男の子に化け、ちょっとした親切心から道案内をする。
女の子は素直に「ありがとう」と言うが、初めて人間に礼を言われたゲンタは
不思議な気分になる・・・。それから二人は友達になるが、
うそつきは嫌いと言う女の子に対して、自分が人間じゃないという
うそがだんだんと重荷になり、本当の事を話すべきかゲンタは迷う。
その頃、ツネジのいたずらに業を煮やした人間たちは、山狩りをすることに・・・。
題にある“リンゴ”というのは、遠い険しい山の天辺で10年に一度なると言う
不思議な美味しい味がして、朝日にあたるとキラキラ輝く“リンゴ”のことで、
これがどうしてきずだらけになるのかは観てのお楽しみ♪
原作は未読ですが、お芝居としては小さな舞台ながら工夫されていて
妖術で幻影を見せるシーンなどは感動モノでした。
何より、ご夫婦のほんわりしたお芝居が素敵でした。
特に夏子さんのツネジと女の子の演じ分けは別人かと思うほど!
一年生の下娘には少し難しかったようですが、四年生の上娘には
ちょうどよかったようで、なにやら色々感じたみたいです(^o^)
きむらゆういちさんといえば、「あらしのよるに」。
アニメ映画化され、12月10日より東宝系で公開されます。
『あらしのよるに』
監督: 杉井ギサブロー
脚本: きむらゆういち(原作)/ 杉井ギサブロー
作画監督: 江口摩吏介
声の出演: 中村獅童 (ガブ) 成宮寛貴(メイ)
公式サイトhttp://arayoru.com/pc/
中村獅童さんNHK教育の「テレビ絵本」でこの絵本の語りもされていました。
6冊のシリーズで、一応は一冊で一話となってはいますが、
最期は衝撃的です。
「きずだらけのリンゴ」も「あらしのよるに」も、
本当なら決して友達にはならない(なれない)二人(?)の関係を描いています。
真の友達とは?と考えるには切ないくらいなお話ですが、
子どもだけになんて、もったいないくらい素敵なお話なので、
映画で、舞台で、もちろん絵本で是非、一度どうぞ♪
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